「地域や時代が変わると『ふつう』と言われていたことが『ふつう』ではなくなることもありますね。」
この一文に凝縮されていると思います。
大人にできることは何だろうかと考えました。ひとつは今世の中にある物事に「これはふつうじゃない」と教えること、もうひとつは「これってふつうなのかな?」と疑う目や考える心を持たせることでしょうか。この本には両方入っています。
タイトルの通り、ジェンダー以外のことも含めて《ふつうって何か》を考えるきっかけにも、この本はなりますね。「『ふつう』は毒にも薬にもなる」と書かれた本のことを思い出してそう感じました。