サッチモの愛称とだみ声で歌う曲の数々。
「Oh When the Saint …」と聞こえれば、サッチモの顔が浮かんでくるジャズファンは多いのではないでしょうか。
児童書ですが、ルイ・アームストロングの伝記で、ジャズが黒人霊歌から始まり、その起源は奴隷制度と被差別にあったことを知りました。
ゴスペルの原点、黒人たちの葬送曲は、鎮魂から死者を天国に送る喜びの行進曲に変わります。
サッチモの生まれは決して恵まれていなかったし、コルネットとの出会いも彼が起こした犯罪がキッカケだったといいます。
サッチモ通ならば当然の知識かも知れませんが、似非ジャズ通の私には新鮮でした。
CDを聴きながらこの本を読んでいると、自分自身がとても懐かしい世界に入っていくことができました。