この本はどちらかというと、小学生ぐらいのお子さんのいる家庭にお勧めしたい本です。文章も結構あるのですが、イラストにもこの本のいいところが十分に表れています。
お話の内容は、少年が捨て犬を拾うのですが、両親に反対され、田舎のおじいちゃんのところへ預けに行こうとするのですが、途中でその子犬、シロは死んでしまいます。
私が、一番感動したのは、いえ、泣いてしまった場面は少年の必死の努力に最後まで応えようとしていた子犬が、彼(少年)の幼さゆえにたすけられなかったこと。そして、その少年の悲しいまでのひたむきな「どうにかして助けたい!」という想いがひしひしと伝わってくるところです。
今一度、この少年から「命の大切さ」と「命を慈しむ気持ち」を一人でも多くの人に受け取っていただきたいです。