大人向けおはなし会で、知人が取り上げた作品。
ベルギー出身の作家さんで、鮮やかな桜の木の表紙絵が印象的です。
主人公は、この桜の木の下で生まれた少女マール。
活発で食いしん坊ということで、同じ性格のおばあちゃんと大の仲良しというのが素敵な関係性です。
ところが、おばあちゃんが倒れ、別人になってしまうのですね。
まさに認知症そのもの。
仲良しだからこそ、マールはおばあちゃんと意思疎通を図ろうと奮闘します。
「どうしてだれも聞いてあげないの?」という感覚に、はっとさせられます。
マールだからこその感性が愛おしいです。
桜の木が、いい塩梅で寄り添います。
独得のコラージュが、二人の世界を印象的に彩ります。
考えさせられる読後感です。