じっちょりんシリーズは、見かけたことはあっても今まで知らなかった草花の名前を知ることができるので、娘と私のお気に入りです。
今回は夏のお話。
じりじりと焦げ付くような日差しに、急に降り出す大粒の雨、雨上がりの草花にしずくがきらめく様子など、季節感たっぷりに描かれていました。
中でも気に入ったのは、ほおずきの中で雨宿りするシーン。
実際のほおずきは食用ではないけれど、じっちょりん達が『ほおずきのジュース』を味わうところは、思わずこちらまで飲んでみたくなりますよ(笑)
それに、とっても居心地がよさそう。
いつもちょこまかと長い距離を歩き回っている印象が強いじっちょりん家族も、時にはこんな交通手段を使うんですねー。
彼らのひそやかに、でもしたたかに、たくましく生きる側面を再発見できた一冊でした。