幸せは他のものに頼るのでは自分でつかむものではないか、あるいは「てんさらばさら」を持っていたから主人公は自分が幸せだと感じたのかななど、幸せとはどういうことかをいろいろ考えさせてくれる本です。最後はハラハラさせられますが、ハッピーエンドになってよかったと思います。他の人の感想にも書いてありましたが、てんさらばさらは別名ケサランパサランと呼ばれ、持っていると幸せになると信じられています。山形あたりでは箱におしろいを敷き詰めてその上にケサランパサランをのせてしまっておくと、いつの間にか増えるといいます。山形ではあちこちに持っている人がいて、県立博物館にはケサランパサランが展示されているそうですが、いまだに謎の生物らしいです。