おひげがトレードマークのポンはとっても優しい。友だちが困っていると、いつでもどこでも飛んでいって全力で助けます。
そんなポンを陰からじっと見ているのは、いたずら好きのガハハ。誰にでも優しくできるポンのことがなんだか気に入らないのです。だからわざと意地悪をしてみんなを困らせ、ポンの反応を見てみることにしました。
かめのポッケを転ばせようとしたら……あっという間に助けに来たポン! 自分が思いきり転んでしまったのに平気みたいです。続いてたぬきのおじいさんにペンキをかけようとしたら……やっぱり助けに来てペンキまみれになっちゃった!なのに、へっちゃらな様子。
どうしてそこまでして、助けるんだろう?
さっぱりわからないガハハですが、次の日、困っているあかちゃんからすを見つけて……。
ちょっと不器用なのに、どんなときも友だちを助けることを最優先にするポン。そんなボンのことを気に入らない、だけど気になるガハハの気持ち、わかります。優しくなりたい、でも実際に優しくするのは簡単なことじゃない。相手が喜んでくれるのか不安もあるし、恥ずかしさだって邪魔をする。それでも一歩、踏み出してみるとーー。
「胸のあたりが ぽかぽかするなぁ」
ガハハの言葉は、私たち大人の心にもキュッと刺さります。
海外でも愛されている大人気のキャラクター「おひげのポン」は誕生から今年で10周年。絵本第2弾の本作は日本、中国、韓国と3カ国での同時発売となるそうです。ポンとゆかいな仲間たちが織りなすハートウォーミングなおはなし、誰もが抱く揺れる気持ちも小さな勇気もおおらかに優しく包み込んでくれる一冊です。
(竹原雅子 絵本ナビライター)
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*本書はハードカバーの書籍です*
不器用だけど、いつも全力で助けてくれる、
おひげがトレードマークの犬『おひげのポン』。
そして、そんなポンちゃんを背後からじっと見つめるのが、
いたずらがだいすきな「ガハハ」です。
いつも困っている友達を助けるポンちゃんのことが、ガハハは気になっています。
そこで、ポンちゃんを困らせようとみんなにイタズラを仕掛けてみるけれど、
やっぱりポンちゃんは素早くピンチに駆けつけるのでした。
「だれかを助けるって、そんなにいいことなのか?」
そんなある日、ガハハは赤ちゃんカラスがヘビに
食べられそうになっているところに出くわします。
さて、ガハハは一体どうするのか…!?
人助けをすると、なんだかむねのあたりが”ぽかぽかする”…?
誰かを思いやる気持ちがありつつも、なかなか踏み出せない一歩。
やさしさって?思いやる気持ちって?助ける勇気って?
やさしくてちょっと不器用なキャラクターたちが繰り広げるドタバタ劇。
大人もハッと気づかされる、勇気と笑いが詰まった癒やし絵本です。
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くすっと笑いながら読んで、最後にはうるっとしてしまう。
自分も「おひげのポン」のようでありたいと自然に思いました。
(絵本好き 読者)
ポンちゃんとガハハは、誰の心の中にも住んでいる気がします。
(アメリカ在住 図書館員)
ガハハがポンのやさしさに触れ、誰かを助けることの喜びを
知っていく物語にほっこりしました。
「誰かを助けると心が温かくなる」というメッセージは、
きっと子どもたちの心にも残るものになるでしょう。
(書店員)
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