森のおくにすむかばくん。小学校入学のお祝いにもらった「クレヨン」というのがすごいのです。
なにしろ、贈り主はご近所に住むまほうつかいのねこのおばあさんなのです!
おばあさんは、かばくんのことが大のお気に入り。
招待されたかばくんが、おばあさんの家に行ってみると、何でもご馳走してくれるっていうから・・・
「ふわふわのオムライス たべたい」
すると、おばあさんはなぜからくがきちょうを広げて、黄色いクレヨンでオムライスを描きはじめた!?
さてさて、この「すごいクレヨン」をもらったかばくんは、さらに学校や家で大活躍しちゃいます。忘れ物を取りに行こうとして何だか役に立たないものをたくさん出しちゃったり、おなかに描いたバナナの絵が消えなくなっちゃったり・・・。あれれ?ちゃんとクレヨンを使いこなせているのかな、かばくん。
いいのです、いいのです。ちょっぴりドジだけど、心優しいかばくんのクレヨンをめぐる5つのお話。子どもたちと等身大のかばくんの失敗は、どれも共感できるものばかり。だけど、すごい奇跡だって起こしてしまうんですよ。
雑誌『小学一年生』で連載されて大人気だったお話が絵本になりました。
作者は「リラックマ」の生みの親、コンドウアキさんです。
きれいな淡い色味で描かれた風景に、表情豊かなキャラクターたちの可愛いさがとっても引き立って、このユーモラスなお話たちを盛り上げます。また続きのお話が読めるのかな?
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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