たんぽぽのわたげは わらいながらとんでいく… また たんぽぽに なれるから
たんぽぽになれば、友達に、うさぎに、ちょうちょに、また会うことができます。風に身をまかせて飛んでいく綿毛は、自分で行き先を決めることができません。それでもなお、綿毛が笑いながら飛んでいくのは、新たな出会いへの希望に胸を膨らませ、再び野原いっぱいに花を咲かせたいと願っているから。画面からあふれんばかりに描かれたたんぽぽからは、巡る命の輝きと生きるよろこびが伝わってきます。旅立ちの季節、出会いの春に読みたい絵本です。
かわいらしい表紙にひかれて読んでみました。詩のような短い言葉が、すーっとはいってきます。特に、「たんぽぽのわたげは わらいながらとんでいく」という箇所が好き。なんかわかるなあと思ってしまいました。たんぽぽが咲いていると、つい、自分も顔がゆるむから。笑いながらとんでいくわたげを想像すると、ほっこり幸せな気持ちになります。絵もかわいくて、素敵でした。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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