「たきびに さざんか ふゆちかし」「はれぎに つつまれ まぶしいえがお」など短い文と懐かしいタッチの絵で、幼いお子さんと、冬にまつわる行事や食べ物を“節気の順”に味わうことができる絵本です。小学生ならさらに詳しく、季節の植物や生きもの、行事についての解説をページ下のコーナーで読むことができます。
「立冬」「小雪」「大雪」「冬至」「小寒」「大寒」の順番で、6つの節気それぞれの事柄がぎゅっと詰まった1冊。日本の風物詩を子どもに伝えたい! という方はぜひ手にとってみてくださいね。
表見返しでは二十四節気全体についての説明、裏見返しでは冬の節気に関する解説と唱歌・童謡の紹介があります。
文章は第62回青少年読書感想文全国コンクール小学校低学年の部課題図書にも選定された『ひみつのきもちぎんこう』(金の星社)などの著作がある、ふじもとみさとさん。絵は、カレンダーや書籍に、季節の風景と子どもの姿を数多く描く、竹中俊裕さん。落ち着いた雰囲気の水彩画に、昔ながらのおせち料理や火鉢、かまくら、着物などがしっかり描き込まれています。
おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に読むのもおすすめ。日本の伝統的な季節の過ごし方、その良い味わいを感じられますよ。「絵本で知ろう二十四節気」シリーズの一冊です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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