ねむそうな女の子が「ふあああ」と大あくび。
ソファーのはしっこを「なでなで」します。
そしてソファーの上でねむるねこも……
「なでなで なでなで かわいいねえ」
となでます。
テーブルも「なでなで」
ちいさな椅子も「なーでなで」
まぶたが閉じかけた、半分の目のまま、
身近なものたちを女の子は「なでなで」していきます。
ねむくて、やさしい顔で。
子どもの何気ないしぐさを描いて好評の、たんじあきこさんの「せいかつ・えほん」シリーズ。
『そおっと そおっとね』『そろそろ そろーり』につづく第3弾。
おやすみ前にぴったりの可愛い本です。
親子で読むときは、パジャマでもまくらでも、お人形でも、お布団でも……あちこち「なでなで」しながら読んであげると楽しそう。
そして最後は、「なでなでしてね おかあさん」。
お子さんをやさしくなでてあげてくださいね。
0・1歳から楽しめるあかちゃん絵本ですが、年齢がもっと上のお子さんにもおすすめの一冊。
イヤイヤ期など、どんなに怒ったり泣いたりしても、最後は「なでなで」して「おやすみ」と言いあえるきっかけをくれる本です。
あわただしい昼間をリセットし、ねむりに落ちる前のひととき。
「なでなで」する幸せな時間がありますように!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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