ぷにぷに、ぷよぷよ。はだかんぼうの赤ちゃん。
おてて、ぷにゅぷにゅ。あんよ、むにむに。
せなか、もちもち。おしり、ぷわぷわ。
はいはいしたり、ぺたぺた走ったり。
とっても可愛いはだかんぼう。
「あ、くまさん。
くまさんも、はだかんぼうになろう」
いえいえ、くまさんはもうはだかんぼう。
おてて、もそもそ。あんよ、ふさふさ。
けむくじゃらのぼうぼうでも、くまさんははだかんぼう。
ふたり一緒に、ぷにぷにふわふわ、むちむちぼうぼう。
赤ちゃんとこぐまちゃん、どっちも可愛いはだかんぼう。
人間の赤ちゃんとこぐまちゃんの質感の違いを、短い言葉のリズムの積み重ねと、柔らかな水彩でとろけるほどの愛らしさで見せてくれるのは、詩人で絵本作家の林木林さんと、イラストレーターとしても活躍されている絵本作家おおでゆかこさん。初めてのコンビで生まれた赤ちゃん絵本です。
「むにむに」と「ふさふさ」。お互いの違いを楽しみながら、あっという間に仲良しになってたわむれるふたり。その姿を見ているだけで、嬉しくて幸せな気持ちになってきますよね。赤ちゃんと一緒に、ふたりの可愛い時間を満喫してくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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