絵本で知ろう! SDGs(エスディージーズ)、と副題にあります。小学校低学年から、絵本感覚で環境問題を学べる作品です。
まるでドキュメンタリー映像を見ているような構成です。
きみは「気候変動」という言葉を聞いたことがあるかな?
「気候変動」は地球上のすべての生き物に関わる問題なんだ。
子どもたちに向けて易しく解説しているのはもちろんのこと、読者に優しい語り口で、問題点を提起します。注目は、聞き手の子どもが登場し、素直な感想や疑問点を言うシーンが配されていることです。
それは大変!
でも「気候変動」ってなあに?
解説は、「温室効果ガス」などにも踏み込んだ、本格的な内容ですが、子どもを登場させることで、身近な問題に落とし込み、理解を手助けしてくれます。
後半は、様々な問題点について、どうしたらいいか、とアプローチしていきます。最後には子どもが「大切なのはひとりひとりが行動すること。」と語るのが心強いです。きっと、考えてみよう、一緒に行動してみよう、という気持ちにさせてくれるでしょう。
巻末には、「わたしたちにできること」という行動のヒントもあります。
きみのアイデアは?
最後の問いかけは、自由研究や調べ学習にも重宝しそうです。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
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