戦争は嫌いだけど、何が起こるかよくわからない。 どうして戦争は起きたらいけないの? 今日戦争が始まると、ぼくたちの毎日はどうなるの?
大人が始めた戦争は、あっという間にあらゆる人を巻き込んでいきます。それは子どもたちも同じです。昨日まで遊んでいた友だちと遊べなくなり、電気がとまり、戦場に行く人もいれば、家がなくなってしまう人もいる。ミサイルがふってくれば、壊されるのは人間だけじゃない。
「きょう せんそうが はじまると……」
あたりまえだった毎日がなくなるということ。その事実をしっかりと想像しなければなりません。多くの書籍や絵本の企画・編集に携わられてきた藤代勇人さんと絵本作家である塚本やすしさんにより誕生したこの絵本。繰り返し多くの戦争の絵本の創作をするのは、作者の中に「戦争は幸せを無くす」のだと、はっきりとした思いがあるからこそ。わかっているようで、わかっていないかもしれない私たち大人も一緒に。何度でも読み返していきたい絵本の一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
戦争は嫌いです。戦争は生活を壊します。戦争は幸せを無くします。 「きょうせんそうがはじまると」は戦争が始まると人は生活は世の中はどうなるかを表現した絵本です。 私は今まで『いのりの石 ヒロシマ・平和へのいのり』(フレーベル館) 『せんそう・1945 年 3 月 10 日 東京大空襲のこと』(東京書籍) 『戦争と平和を見つめる絵本 わたしの「やめて」』(朝日新聞出版) 『焼けあとのちかい』(大月書店)と戦争の絵本を描いてきました。 どうぞ戦争絵本「きょうせんそうがはじまると」を読んでください。
私は戦争についてひじょうに関心があり、これまで戦争の様々な本を読んできました。また戦争をテーマにした詩もたくさん書かせて頂いています。それだけにこの本はとても興味深く、読ませて頂きました。これはあらためて戦争について考えさせてくれます。私はこの本はわかりやすく、戦争と向き合わせてくれると思いました。何度もしっかり読んで、戦争について考えることはひじょうに大切だと思います。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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