この春から、弟のかっちゃんも同じ園に通うことになりました。好き嫌いが多くて、すぐ泣くかっちゃんを心配するみおちゃん。みおちゃんがお部屋に入ったとたん、さっそく「あーん あーん」と泣き声が聞こえてきました。お昼ご飯のときも、砂場で友だちと遊んでいるときも、ついかっちゃんの様子が気になります。でも、そのせいで友だちが怒ってしまって…。涙をふきながらも、みおちゃんは、かっちゃんのところへ走ります。手には、砂場でつくった、世界に一つだけのおだんごを持って。泣いたり笑ったりしながら、成長していく子どもたちの様子を生き生きと描きます。新年度に子どもたちに読んであげたい、心を育む1冊です。
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