
ナマコのマナくん第二弾は、長編作? 足が痛むお母さんの悩みを解決するため、深い海に住む“海のものしりじいさん”にヒントをもらいに行く冒険のお話です。
前作よりもさらに深い内容になっていて、現代を生きる私たちが直面するさまざまな社会問題について考えさせられます。自分とは生まれ育ちの違う人とコミュニケーションをとるにはどうすれば良いか、礼儀とは何か、親が子離れすること、病気と戦うとは、LGBTQ、海洋汚染…。ひとつひとつがのテーマが奥深く、読み進めるたびに、立ち止まり、想いを巡らせたくなります。
マナくんの冒険自体は本作品の最後に完結するものの、これらの社会問題の多くはいまだ解決の糸口がつかめないのが現状ではないでしょうか?そんな混沌とする世の中をどう生きるべきか。ぜひ、周囲の人たちと話し合ってみてください。
(福田貴子 絵本ナビライター)

磯の潮だまりで家族と暮らすナマコのマナくんが、足に傷を負う母のために深海のクエじいさんを訪ねる旅に出る。途中で出会うクロダイ、イセエビをはじめとする海の仲間たちに支えられながら、少しずつ「自分にもできることがある」と気づいていく。危険と不安に満ちた深海へと、勇気を出して踏み出す姿は、前作に続き、誰にでも、どこかで誰かの役に立てる瞬間があることを教えてくれる。
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