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出版社エディターズブログ

2022.11.21

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みんなが応援した、赤い鉄橋復旧の物語。岡田光司さん、岡田康子さんインタビュー。 (文研出版)

2022年10月発刊の『赤い鉄橋を渡っていくよ』は実話をもとにした物語。長野県上田市にある赤い鉄橋は別所線が渡るがんじょうな橋でした。しかし2019年に長野県を襲った台風で、鉄橋の一部が落ちてしまいました。復旧の見通しがなかなか立たない中、立ち上がったのは地元の人たちです。鮮やかな写真と共に、鉄橋の復旧の過程にたくさんの人の想いがあることが伝わってきます。

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岡田光司

岡田光司 (オカダミツシ)

上田市在住。自然豊かな信州で子育てしたいと考え、30歳の時に家族で千葉県から上田市に移住。広告、カレンダー、郵便切手、観光ポスター、写真雑誌、ホームページ、テレビ番組、CMなどに写真や動画を提供。国内外の大自然の姿を撮り続けている。出版物に、写真集『夢の記憶』『水への手紙』『風の中のI love you』(清流出版)、カレンダー小さな幸せ(山と溪谷社)、カレンダーPURE(新日本カレンダー)がある。ほか、写真展を銀座NAGANO、美ヶ原高原美術館、上田市武石ともしび博物館、小諸高原美術館、青木村郷土美術館など多数の地で開催。岡田フォトオフィス代表。

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岡田康子

岡田康子 (オカダヤスコ)

短大の保育科を卒業後、千葉県内の幼稚園で年少、年長児を担任。劇の発表会ではクラスの子どもたちと一緒に物語を創作。音楽を学んできた経験を活かし作詞作曲も行い、クラスオリジナルのオペレッタを毎年発表していた。出産を機に退職し、岡田光司写真展の企画や地元のアーティストと連携して音楽と写真のコラボコンサートなどを企画。元保育者としての経験を活かした写真の紹介や風景写真に合わせた詩の朗読なども行なっている。絵本の出版は今作が初めてとなる。

――去年の夏ごろ、編集部に届けてくださった岡田光司さんの美しいお写真。一目で心奪われ、写真絵本への第一歩が始まりました。まずは地元の赤い鉄橋、そして別所線の魅力を教えてください!

上田電鉄別所線は上田駅から別所温泉駅までを結ぶ11.6キロの鉄道路線です。上田駅を過ぎるとすぐに赤い鉄橋が見えてきます。赤い鉄橋からは、雄大な千曲川を眺めることができます。下之郷駅を過ぎると、広い田園や畑、独鈷山(とっこざん)が見えてきます。別所線の車窓から見える美しい自然風景はとても魅力的です。そして、終点の別所温泉は信州最古の歴史ある温泉で、ゆっくりと過ごすことができる温かな観光地です。

絵本では「ぼく」が上田駅から出発して終点の別所温泉駅までおじいちゃんとおばあちゃんに会いにいきます。窓から見える景色や駅舎が魅力的ですね! by編集部

――赤い鉄橋の復旧を絵本にまとめる背景に、どのような想いがあるでしょうか。

私たち夫婦は自然豊かな場所で子育てしたいと考え、25年前に千葉県から長野県上田市に移住しました。家の近くに別所線の駅があり、別所線の走る音が毎日聞こえてきます。息子も娘も別所線に乗るのが大好きでした。台風被害の直後の親子イベントで別所線の募金活動のお手伝いをさせていただいた際、赤い鉄橋を渡る別所線の写真を展示しました。すると、たくさんのお子さん達が「別所線、大丈夫かな」と話しかけてくれて、赤い鉄橋のことを心配していることがわかりました。上田に移住後から、ずっと別所線の写真を撮り続けていて、鉄橋の工事中の写真も撮り続けました。美しい上田市の風景の中を走っていく別所線の写真や台風被害から復旧していく様子、みんなが応援して復旧した赤い鉄橋の写真を見てもらいたいという想いが強くなりました。

――絵本の制作に伴ってたくさんの方にインタビューのご協力をいただきました。特に印象に残る話などございましたか?


上田駅の近くや、別所線沿線、別所温泉に住んでいる方々にお話をお聞きしました。赤い鉄橋の近くに住んでいる方からは、窓から別所線を見るのを楽しみにしていて、鉄橋を渡る別所線を見られなくなったのは本当にショックだったとお聞きしました。台風が近づいた時、別所温泉でも大雨が降り、千曲川のことを心配していたおばあちゃんのお話や、赤い鉄橋は上田市のシンボルというお話が特に印象的でした。みんなに愛されている鉄道だと感じました。

2019年10月12日に長野県を大きな台風が襲い、その翌朝、鉄橋の一部が落ちてしまいます。交通の確保、鉄橋復旧のために、多くの人が動き出します。by編集部

――今回の絵本で特にすばらしいのがラストの見開きです!これはどうやって撮ったのでしょうか?

全線開通後も、赤い鉄橋に何度も撮影に行きました。ラストの見開きの写真は、許可申請をしてからドローンを使って空撮した写真です。雨上がりだったので虹が出るとかもしれないという予感がして撮影していましたが、虹が二重になったのは偶然の出来事でした。虹も別所線の全線開通をお祝いしてくれているような気持ちになりました。

虹のかかった写真は是非絵本でチェックしてみてくださいね。by 編集部

――さいごに、読者の方に一言お願いします。

別所線、とてもかっこいいです。運転士さんや駅員さんも優しいアットホームなローカル線です。別所線に乗りに来ていただけたら嬉しいです!

岡田光司さん、康子さん、ありがとうございました。『赤い鉄橋を渡っていくよ』はたくさんの想いが詰まった絵本だと改めて感じられます。電車や鉄橋の美しい写真も魅力的!ぜひ手に取ってみてください!(文研出版 編集部)

写真家 岡田光司HP

文研出版HP

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