フライングメジャー号 世界一周 空の旅
- 作:
- コマヤスカン
- 出版社:
- 講談社
絵本紹介
2022.11.28
みどころ
あの山、あの城、あの遺跡?? 世界のあちらこちらで、その圧倒的な存在感をはなっている、巨大遺産。
万里の長城は、北海道2周分!?
富士山の頂上と同じ高さにある駅!?
比べてわかる、おどろきのサイズ感!
物の大きさや、歴史の古さなどを測ることのできる特別な飛行船「フライングメジャー号」にのって、世界一周空の旅に出発!
著者は、『ドングリ・ドングラ』や『決戦!どうぶつ関ヶ原』で知られるコマヤスカンさん。本書はコマヤスカンさんの作品のなかでも『トーキョー ドリーム マラソン』や「新幹線のたび」シリーズと同じく、実際の風景や建築を精緻なイラストで描いた絵本です。
スカイツリーのそびえる東京からはじまり、イタリアのベネチア、フランスはエッフェル塔にモン・サン・ミシェル、アメリカのグランドキャニオンやダイヤモンドヘッドなどの大自然もめぐりめぐって、日本へもどる空の旅!
ベネチアには150の運河と400の橋があり、グランドキャニオンのいちばん底の地層は20億年前のもの、そして自由の女神には170段のらせん階段があって??それぞれのページでとりあげられている巨大な建築物や絶景について、その大きさや古さをはじめとした、そこにまつわる「数字」をいっしょに紹介してくれているのが、ユニークなところです。
フライングメジャー号にのっているのは、数字研究のカウント博士に、数えるのが大好きな女の子のキューちゃんと、ナンバー船長。そして個性いろいろ乗組員8人に、愛犬愛猫で計11人と2匹!
せっかくの世界一周、飛行船のなかにこもりっきりじゃあもったいない! 乗組員たちはフライングメジャー号を飛び出し、大パノラマのなかで思い思いに過ごしています。そろそろ出発の時間なのに、みんな、どこでなにしてるの……?
世界の有名な景色の中に隠れた乗組員たちを探す、絵探し絵本としてもたのしい一冊です!
この書籍を作った人
1967年、三重県生まれ。「子どもの本の専門店メリーゴーランド」の絵本塾で絵本づくりを学ぶ。2008年、『あっぱれ! てるてる王子』(講談社)で第30回講談社絵本新人賞を受賞し、絵本作家デビュー。2012年、『新幹線のたび〜はやぶさ・のぞみ・さくらで日本縦断〜』(講談社)で第43回講談社出版文化賞【絵本賞】を受賞。他の絵本作品に『新幹線のたび 〜金沢から新函館北斗、札幌へ〜』『決戦! どうぶつ関ヶ原』『トーキョー ドリーム マラソン』(以上、講談社)、『やねうらたんていモリー』(くもん出版)などがある。
タージマハルってこんなに大きいんだ!
「フライングメジャー号」にのって、世界一周空の旅に出発します。フライングメジャー号は、建物の大きさや遺跡の出来た年代など、なんでも測れる飛行船です。
東京スカイツリーから出発して(なんと、スカイツリーの展望デッキから飛行船に搭乗します!)、訪れるのは、万里の長城、タージマハル…と大きな遺跡や建物や地形、計16カ所。
空から見る景色は雄大で、まるでその場に行ったみたいにワクワクします。タージマハルって、こんなに大きかったんだと、今更ながらに驚きました。計測のプロ(?)の乗り組み員たちの珍道中も楽しいです。
広い世界を旅したくなったら、手に取りたい一冊です。
(こはこはくさん)
読んだ人それぞれがどこに興味を持つのかも楽しみ♪
建造物、風景が細やかに描かれて見入ってしまいました。
すごく有名な建造物や場所なのに、何がすごいのか、どんな由来があるのか知らなければ興味がわかない。逆に知ってしまうと、そこに興味がわき、行ってみたい、見てみたいと思ってしまう。そんな情報が、絶妙に少なく(笑)入ってきてしまいます。
興味に引っかかるフックが散りばめられた一冊だと思いました。
(もけこさん)
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