ならの大仏さま
- 文・絵:
- 加古 里子
- 出版社:
- 復刊ドットコム
かこさとしの『ならの大仏さま』おかげさまで12刷決定です。
表紙を見ると奈良の歴史の本かな?と感じますが、ひとたびページをめくると・・・それだけではありません。大仏を建立する際の土木技術や化学的考察など、かこ先生が綿密な取材をもとに一心に描いた本だということがよくわかります。
弊社の読後レビューにも「話の中心は大仏様なのですが、様々な人間の姿が描かれています。本文最後に書いてあるとおり、そこにはこれから生きてゆく上での糧にしてほしいという願いが込められていると感じました」「歴史をきちんと検証するだけでなく、大仏にかけるそれぞれの時代の人々の思いを大切に書かれています。児童書ですが、大人の鑑賞に堪える本です。そして、子どもが読んでもわかりやすい」といったお声をいただいています。
秋も深まり、紅葉の季節がやってきます。奈良に旅する際のおともに一冊いかがでしょうか。
この書籍を作った人
1926(大正15)年福井県武生町(現・越前市)生まれ。1948年東京大学工学部卒業。工学博士。技術士。民間化学会社研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事。1959年から出版活動にかかわり、1973年に勤務先を退社後、作家活動とともに、テレビニュースキャスター、東京大学、横浜国立大学などで児童文化、行動論の講師をつとめた。また、パキスタン、ラオス、ベトナム、オマーン、中国などで識字活動、障がい児教育、科学教育の実践指導などを行い、アメリカ、カナダ、台湾の現地補習校、幼稚園、日本人会で幼児教育、児童指導について講演実践を行った。『だるまちゃんとてんぐちゃん』『かわ』(福音館書店)、『からすのパンやさん』(偕成社)、『富士山大ばくはつ』(小峰書店)など、500冊以上の児童書の他、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。土木学会著作賞、日本科学読物賞、児童福祉文化特別賞、菊池寛賞、日本化学会特別功労賞、神奈川文化賞、川崎市文化賞、日本児童文学学会特別賞、日本保育学会文献賞、越前市文化功労賞、東燃ゼネラル児童文化賞などを受賞。現在、科学、文化、教育に関する総合研究所を主宰。