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人気作品・注目の新刊をご紹介!絵本ナビプラチナブック

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絵本紹介

2024.07.02

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すっかり大きくなったおまえは……『わすれていいから』【NEXTプラチナブック】

絵本ナビがおすすめする「NEXTプラチナブック」(2024年5月選定)から、ご紹介する一冊はこちら!

生まれたときから一緒の「おまえ」。ここは、おれたちのなわばり……。 毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介する絵本は、『わすれていいから』。猫の目線で子どもの成長と巣立ちを描いた物語、どんな内容なのでしょう?

NEXTプラチナブックとは…?

絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。

そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。

すっかり大きくなったおまえは……『わすれていいから』

ここは、おれたちのなわばり

  • わすれていいから

    みどころ

    はじめておれがこの家にきたとき、
    生まれたばかりのおまえがいた。

    ここは、おれたちのなわばり。

    おれがどんどん大きくなって、おまえはゆっくり大きくなった。
    お気に入りの場所も、遊びも、ご飯の時間も一緒。
    嬉しい時も、悲しい時も、おれはそばにいる。

    おまえは少しずつ家にいないことが多くなって、
    すっかり大きくなった頃……。

ある家に拾われてきた猫の目線で、子どもの成長と巣立ちを描いたこの絵本。すぐに大人びていく猫にくらべて、ゆっくりと少しずつ育っていく「おまえ」。愛らしいばかりの幼少期、学校へ行くようになり友達との関係性も生まれる小学生の頃、中学に入ると机に向かう時間も増えていき。その間もずっと変わらず家にいる猫。その表情や距離感を見ているだけで、二人の親密さが伝わってきます。

『おすしのずかん』『へんなかお』(白泉社)などの数々のユニークな人気絵本を生み出している大森裕子さんの新作は、すべての旅立ちを応援する、ある少年と猫の物語。色鉛筆の親しみやすい線で描かれる二人の日常や、その時々で変化していく窓辺に差し込む柔らかい光の美しさを味わいながら、「今」という時間を大切にしたいと思わせてくれる絵本です。

 

編集長のおすすめポイントは……

猫が教えてくれるのは

あんなに小さな赤ちゃんだったのに、はいはいをし、立ち上がり、やがていたずらをしたり、一人前のご飯だって食べられるようになっていく。泣いていれば心配をするし、間違えれば教えてあげたくなる。こんなに心をくだいてきた我が子が今まさに旅立とうとしている。そんな時、親としての自分はなにをしてあげられるんだろうか……。大事な答えを、猫が自らの背中で見せてくれているかのようです。

この書籍を作った人

大森 裕子

大森 裕子 (おおもりひろこ)

1974年神奈川県生まれ。東京藝術大学大学院在学中よりフリーランスで活動をはじめる。 主な絵本に、『おすしのずかん』『パンのずかん』『ねこのずかん』「へんなえほん」シリーズ(白泉社)、「よこしまくん」シリーズ(偕成社)、『ぼく、あめふりお』(教育画劇)、『チュンとカァのじゃんけんぽん!』(PHP研究所)、『どうぶつまねっこたいそう』(交通新聞社)など多数。

大森 裕子 作品一覧

磯崎 園子(いそざき そのこ)

絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。

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