テレビで話題!いま、かんがえてみませんか?
- ためしよみ
『なぞなぞのみせ』(石津ちひろ なぞなぞ)が大人気の絵本作家、なかざわくみこさんの新しい絵本は、『ねむれないよるのこと』。夜、どうしても眠れない男の子が、ふしぎな夜の街に誘われ、ひみつのちいさな冒険をするお話です。この絵本について、なかざわさんにお話を伺いました!
この人にインタビューしました
1983年東京に生まれ、千葉で育つ。文化女子大学造形学部卒業。白泉社月刊MOEイラスト・絵本大賞第8回年間グランプリ受賞。ギャラリーツープラスなどでの個展、グループ展多数。『なぞなぞのみせ』(偕成社)が絵本第一作。
この絵本の着想はどのように得られましたか?
自分が眠れない夜に、こんな世界に行きたいなあ、とぼんやり思ったのがはじまりです。満月で外が少し明るかった夜だったと思います。
空想の世界に行って帰ってくる絵本は、もともと子どもの頃から好きで作ってみたいと思っていたので、自分が思いついたまま、好きなように形にしたくて、自主制作のような形で、2018年頃にゆるくざっくりと絵の具で描いて冊子にしました。それが、時を経て、やりとりをしていた編集者さんに、思い切ってお見せする機会があり、今の形に進化しました。
それまでは、架空の街というだけでしたが、話をしていくうちに、絵本として描くなら台所の街がいいかも、と、ふと浮かんで、そこからぐっと動き出しました。