ぷ
- 絵・作:
- たなか ひかる
- 出版社:
- 金の星社
絵本紹介
2025.04.18
入園や入学、進級やクラス替え。4月、子どもたちは新たな環境、初めての仲間たちや先生との日々が始まりましたね。「いってきます」と家を出る時、「ただいま」と帰宅した時、どんな表情をしているでしょうか。満面の笑み? それともちょっと緊張気味だったり、疲れていたり……? スタートの時期は意識せずとも気が張って、心も体もどこか凝り固まってしまうものです。だからこそ!笑える絵本で解きほぐしませんか。
ぷっぷっぷっぷっ!口にするだけで力が抜ける!そんな絵本にはなかなか出会えません。ナンセンスが光りまくるたなかひかるさんの『ぷ』、まずは開いてみてください。主人公は忍者、なのにサラリーマン。いろいろある会社員人生もこんなふうに乗り切りたい!『にんじゃラリーマン』は大人ゴコロもくすぐる一冊です。かわいいオオカミたちに襲いかかるのは……ぶた!?豪快痛快なパロディ作品『3びきのかわいいオオカミ』は爆笑とともに全てをふっとばしてくれます!
子どもばかりでなく大人にもしっかり効くユーモア絵本が揃いました。一日の終わりに、肩に力が入っていると感じた時の特効薬に!
出版社からの内容紹介
人気絵本作家・たなかひかるが贈る、ナンセンス・オノマトペ絵本!
そうです、おならの絵本です。一生分の「ぷ」の音がこの一冊に。
大人も子どもも大笑い、思う存分声に出して、「ぷっぷっぷっぷっぷっ!」
みんなが大好きな「ぷ」の音と、 みんなが大好きな「おなら」を、ぎゅっと詰め込んで、
爽快感&疾走感120%、新時代の絵本ができあがりました。
とにかく楽しい、それがいい! 大人も子どもも、気持ちよく、 声に出して楽しんじゃおう。
【読者の声】
子どもが大爆笑。何回も何回も、「読んで!」と持ってきます。ふとした瞬間に、「ぷ」「ぷ」とまねっこをしていて、すごく気にいったみたいです。(5歳・保護者)
とにかく「おなら」が大好きな娘。爆笑、爆笑、大喜び! 読んでいた夫も、笑っていました。(5歳・保護者)
大人が一緒になって楽しんで読める絵本です。わたしが力を入れて読めば読むほど、子どものテンションもあがります。特にラスト、大喜びでした。(4歳・保護者)
この書籍を作った人
お笑い芸人、ギャグ漫画家、絵本作家。京都府出身。グレープカンパニー所属。漫画家としての代表作に『サラリーマン山崎シゲル』、『私たち結婚しました』(小学館)、『つまねこ』(講談社)などがある。絵本に『ぱんつさん』(第25回日本絵本賞受賞)、『ねこいる!』(以上ポプラ社、第6回未来屋絵本大賞3位、MOE絵本屋さん大賞2022総合第5位、第3回TSUTAYAえほん大賞7位)、『おばけのかわをむいたら』(文響社、第13回リブロ絵本大賞入賞、MOE絵本屋さん大賞新人賞第3位/静岡書店大賞第2位)がある。漫画連載の他、広告、テレビ番組とのタイアップなど活動は多岐に渡る。
出版社からの内容紹介
イギリスの有名絵本作家ジョン・バーニンガムの作品。
たくさんの質問で究極の選択を迫り、読むだけで会話が弾み、子どもの想像力が搔き立てられる作品です。子どもも大人も楽しめるので、ご家庭はもちろん、学校での読み聞かせ教材にも最適です。
日本語訳:まつかわ まゆみ (翻訳家)
日本語語り:黒川 芽以(女優)
英語語り :Nadia Mckechnie (英国ロンドン出身 ナレーター)
音楽:野見祐二(作曲家 スタジオジブリ「耳をすませば」など)
この書籍を作った人
1936年イギリスのサリー州に生まれる。若いころは、兵役を拒否し、さまざまな仕事をしながら世界中をまわった。その後、ロンドンにある美術学校に通いながらイラストの勉強をし、ポスターなどを描いていたが、はじめて手がけた絵本『ボルカはねなしガチョウのぼうけん』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞、絵本作家として鮮烈にデビューした。その後『ガンピーさんのふなあそび』で再度受賞し、この賞を2度受賞したはじめてのイラストレーターとなる。『ガンピーさんのドライブ』『おじいちゃん』『ねんころりん』『旅するベッド』『エドワルド せかいでいちばんおぞましいおとこのこ』など多数の作品を発表しており、いま、世界で最も注目されている絵本作家のひとり。夫人は著名な絵本作家であるヘレン・オクセンバリー。
この書籍を作った人
翻訳家。英米の絵本・物語を手がける。おもな訳書に『魔女学校の一年生』『まいごのまいごのアルフィーくん』『アンナの赤いオーバー』『ねえ、どれがいい?』『コロちゃんはどこ?』『せかいのひとびと』など多数。
この書籍を作った人
1968年岐阜県生まれ。愛知県育ち。大阪府立大学経済学部、MASA MODE ACADEMY OF ART卒業。主な受賞歴:日仏会館ポスター原画入賞、HBファイルコンペ藤枝リュウジ大賞、東京イラストレーターズソサエティ公募プロ部門銅賞など。TIS会員。主な絵本作品:『にんじゃサンタ』『おこさまランチランド』(ともにPHP研究所)『ふじさんです』(教育画劇)。
みどころ
あるところに、3びきのかわいいオオカミがおかあさんと一緒に暮らしていました。ある日おかあさんは、家を出て自分たちの家を作るよう3びきに言います。「でも、わるいおおブタには気をつけるのよ。」
まず3びきはレンガの家を建てますが、わるいおおブタがやってきて、ハンマーで家を壊してしまいます。このわるいおおブタは、もう悪いのなんのって、次に建てたコンクリートの家は電気ドリルで、その次にもっと丈夫に鋼鉄と鉄条網で建てた家はダイナマイトで壊してしまいます。
命からがら逃げ出した3びきのオオカミが次に建てたのは、なんと花の家でした・・・。
ご存じ3びきのこぶたのパロディ作品、なのですが、このお話しの展開は実に秀逸で楽しめます。最初のページから子ども達はクスクス笑いだし、おおブタの悪者ぶりとオオカミたちの慌て振りには大笑い、読んでいる大人の方もついつい力がこもってしまいます。お話し会でも人気のこの作品、文章は長めですので、大勢に読むなら小学生におすすめします。園や学校にはもちろんのこと、ご家庭の蔵書にも加えたい傑作です。
この書籍を作った人
1938年、イギリスのサフォーク州生まれ。夫のジョン・バーニンガムの影響で絵本や挿絵の仕事をはじめる。『3びきのかわいいオオカミ』『トムとヒッポがほんをよむ』(リブロポート)、『しごと』『あそび』『したく』『ともだち』『かぞく』(以上、文化出版局)などの作品がある。
この書籍を作った人
東京都生まれ。作家・翻訳家。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。その後、児童文学の創作と翻訳をはじめる。創作絵本に『3じのおちゃにきてください』『まいごのまめのつる』(ともに、福音館書店)、訳書に『3びきのかわいいオオカミ』『きみなんかだいきらいさ』(ともに、冨山房)、『はがぬけたらどうするの?せかいのこどもたちのはなし』『クレンショーがあらわれて』(ともに、フレーベル館)、『ふくろのなかにはなにがある?』(ほるぷ出版)などがある。
文/竹原雅子
編集/木村春子