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まじめな電車“まじめさん”とたぬきたちのドタバタ珍道中!『たぬきがのったら へんしんでんしゃ』 田中友佳子さんインタビュー

こんたの おつかい』でデビュー以降、『かっぱの かっぺいと おおきな きゅうり』や『にげだした てじなのたね』など、ユーモアあふれる温かい作品を作りつづけている、田中友佳子さん。
最新刊『たぬきがのったら へんしんでんしゃ』(すべて徳間書店)は、まじめな性格の電車という一風変わったキャラクターが主人公の作品です。
発売を記念して、田中友佳子さんにお話を伺いました。どうして、まじめな電車というキャラクターにしたのか? 絵を描くときの驚きのテクニック、などなど……たくさん教えてくれました。
さらに現在、お二人のお子さんの子育て真っ只中の田中さんの創作時間の作り方、“趣味”と呼ぶにはハードすぎる砂漠マラソンのお話も……。お楽しみください。

たぬきがのったら へんしんでんしゃ
作・絵:田中 友佳子
出版社:徳間書店

まじめさんは、まじめな電車。今日、はじめて「びっくり線」を走ることになりました。のりこんできたのは、温泉にむかう、たぬきの団体さん。ところが、ここはおかしなことが起こるびっくり線の線路。いろんなばけものが、あらわれます。そのたび、たぬきたちが「ぽんぽこー ぽん」とじゅもんをとなえ…? 次はなにがおこるかな? ページをめくるのが楽しみな、わくわくする絵本。

息子の発言から、作品作りがスタートしました。

───『たぬきが のったら へんしんでんしゃ』は、まじめな電車「まじめさん」が主人公。「わたくしは、じかんを まもって、まじめに せんろを はしる でんしゃです。」と冒頭のセリフから、まじめさが感じられます。このおはなしは、まじめな電車というキャラクターを思いついてから、ストーリー作りがスタートしたのですか?

私には、7歳と4歳の子どもがいるのですが、ちょうど上の子が3歳くらいのときに「お母ちゃん、電車の絵本を描いて」と言われたことがきっかけでした。そのとき、パッと浮かんだビジュアルが、この四角い顔のまじめな表情の電車だったんです。この電車が大冒険をするというアイディアの種のようなものは、早い段階で決まりました。

───電車が真面目という性格なのが、ユニークだと思いました。

電車って、四角くて、ごつごつしていて、固い。しかも、線路の上から外れずに、いつも時刻表通りに動いている。目的地を決めたらもう脇目も振らずに向かう感じがして、それが「真面目」という言葉とぴったり当てはまったんです。

───まじめさんは、一両目が顔になっているのですが、窓の部分が眼鏡に見えたり、口調もとても丁寧だったりするところが、「真面目」な性格をより表していると思いました。まじめさんには、モデルとなった電車などはあるのでしょうか?

モデルは特にないんです。「真面目な電車」という印象から、私がイメージをふくらませて、色や形を考えました。最初は、真面目な性格に合う色として、クールな印象の青も考えたのですが、空の色と合わせてしまうと目立たなくなってしまって……。そこで考えたのが「黄色」。青に載せても映えますし、黄色ってちょっと「変わった人」というイメージもある気がして……。まじめさんは度が過ぎるくらい真面目な性格なので、ちょっと変わっている印象のある色の方が良いと思い、決めました。

───なるほど。

ただ、今まで電車のような複雑な作りの物を描いたことがなかったので、よりリアルな電車を描くために、子どもを連れて、鉄道博物館や電車関係のイベントに何度も足を運びました。子どもたちが遊んでいる間に、電車の正面や、車輪の間、下から見た構図など、山のように写真を撮り、絵を描くときに参考にしました。

───まじめさんの、表情が電車の正面と違和感なくマッチしているところや、車体の固い質感などが、とてもリアルに感じられるのは、しっかり調べて描いているからなんですね。そんな真面目な電車、まじめさんに乗り込んできたのが、なんともにぎやかなたぬきたち。早速、電車の中で大騒ぎをはじめます。

ふざけたタヌキと、まじめな電車の対比が面白いかなと思い、そこからおはなしを広げていきました。

───たぬきたちを乗せて「びっくりせん」を走るまじめさんの前に現れたのが「いわおとこ」。いわおとこは線路をぐるぐる体に巻き付けて、まじめさんを混乱させます。でもたぬきたちが「ぽんぽこー ぽん!」と呪文を唱えると、まじめさんが大変身! このページをめくると起きる変化が、とても気持ちいいです。

ページをめくると次の事件が起こったり、パッと何かが登場したりする構成は、デビュー作の『こんたの おつかい』からずっとこだわっている絵本の作り方です。今回は、「次はどんなトラブルが起こるんだろう?」「まじめさんは何に変身するんだろう?」とページをめくるたびに楽しんでもらえるよう工夫しました。

───ジェットコースターや潜水艦、ドリルカーなど、まじめさんは、たぬきたちの呪文でいろいろな乗り物に変身しますが、変身させるものは最初から決めていたのですか?

おはなしを考えはじめた頃は、まじめさんを、生き物などに変身させようと思っていました。でも、ラフを描いてみてみると、四角く硬いイメージの電車を、やわらかいイメージの生き物に変身させるのは、あまり電車の良さを生かしていないように思えて……。乗り物に限定して変身することにしました。


制作中のラフ画を見せていただきました。


恐竜やワニ、新幹線まで……いろいろなものに変身する候補があったんですね。

───ラフ画ではワニに芋虫、恐竜まで……。いろいろな変身案があったんですね。「いわおとこ」や「おおだこ」「だいだらぼっち」など、「びっくりせん」を混乱させるものも、決定するまでに悩まれたのでしょうか?

最初は、タヌキが面白がって電車を変身させるだけのおはなしでした。でも、変身させる理由づけがほしくて、ばけものを登場させたんです。ばけものを登場させると決まってからも、その種類やフォルムはかなりいろいろ案を出しました。いわおとこも、もっと怖いキャラクターだったんです。


ラフのいわおとこ(右)。

───右が最初のころの、いわおとこですね。たしかに怖い! しかもとても悪そうな顔をしてるように見えます。

元々、絵本を読んだ子どもたちをびっくりさせたいという気持ちがあって、その一番わかりやすい感情が「恐怖」かなと……。でも、最終的に、ばけものたちがいじわるしたり、怖がらせようという気持ちなのではなく、遊んでいたり、たまたま休んでいるところで線路を邪魔してしまっている、ということにしました。

───おばけだこも線路をブランコにして遊んでいますし、だいだらぼっちは寝っ転がっているところがたまたま線路の上だった……。どのキャラクターも穏やかでちょっとおとぼけな顔をしているので笑いを誘いますね。

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田中 友佳子(たなかゆかこ)

  • 東京生まれ。幼少期を、自然に恵まれた神奈川県津久井郡で過ごす。 武蔵野美術大学卒業。在学中はリトグラフに熱中。 趣味は読書とランニング。特に自然の中を走ることが大好き。 作品に『こんたのおつかい』『かっぱのかっぺいとおおきなきゅうり』『にげだしたてじなのたね』『こんた、バスでおつかい』(徳間書店)などがある。

作品紹介

たぬきがのったら へんしんでんしゃ
作・絵:田中 友佳子
出版社:徳間書店
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