谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
絵本紹介
2021.08.30
ブランニュープラチナブックとは……?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
「ブランニュープラチナブック」は、1900万人の絵本ナビ読者の評価と販売実績を得て、新しく「プラチナブック」に仲間入りした注目の人気作品。作品を推す読者のコメントを読むと、選ばれた理由がわかります。そんな2021年8月のニューフェイスを、読者の声と共に紹介します。
出版社からの内容紹介
うたたねしていた とのさまの ひみつの ちょんまげが ぬすまれた!これは たいへん いちだいじ!宝を盗み出した忍者とお殿様の追いかけっこを、テンポよい言葉と展開で描く、新年初笑いにぴったりの忍者絵本。
みどころ
どこじゃ? どこじゃ?
にんじゃは どこじゃ?
静かだったお城が上へ下への大騒ぎ。家来たちが必死になって探しているのは、殿様の大事なものを盗み出した「にんじゃ」です。この忍者の身の軽いことといったら。
瓦屋根を、まきびし撒きながら走り抜け。
隠れ蓑で身を隠し、思いもよらぬ方法で場所を移動。
さらには池の底でじっとして、もう見つからないと思ったその時!?
危機を華麗に切り抜ける忍者の姿にうっとりしながらも、どこかでみんなが気になっているのは盗み出したお宝のこと。だって、それは殿様がみんなに秘密にしていた「ちょんまげ」なのです。いったいそこにはどんな謎が……?
読んで、探して、笑って。息つく間もない、忍者絵本。子どもたちがきっと喜ぶこの絵本を描いたのは、作品によって変幻自在にタッチが変わる、忍者のごとき絵本作家岡本よしろうさんです。見返しには、忍者の道具やお宝の秘密も。さあ、はりきって読んであげてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
盛りだくさん
うとうとしていたお殿様の大事なちょんまげが盗まれた! 犯人はなんとも可愛い忍者です。お城を舞台に殿様vs忍者の追いかけっこが始まります。
ます、忍者の使う道具の説明が見開きに書かれているので、なわばしごやまきびしを知らないお子さんも大丈夫です。そして、お城の断面図が見開きいっぱいに広がる場面があったり、忍者がどこに隠れているのか探せるページがあったりと、盛りだくさん。テンポもよく、盛り上がること間違いなしです!
最後の見返しには大事な秘密の迷路も書かれていて、すみからすみまで楽しめる絵本です!
(ロアルダールさん 40代・その他の方)
楽しむ工夫がいっぱい
最近、忍者に関心が向いている5歳児にと思って読んだのですが、案の定、気に入ったようで、次の日に一人でも頑張って、一文字ずつゆっくりと読んでいました。
忍者の技(何度も見返しで名前をチェック)や忍者を探す遊びもあり、お話だけでなく、楽しむ工夫がいっぱいあるので、夢中になって読んでいました。
どこじゃ? どこじゃ?
にんじゃは どこじゃ?
の繰り返しが読んでいても気持ちよくて、ノリノリになって楽しく読むことができました。
(まことあつさん 30代・ママ)
最後にびっくり
お殿様が忍者に大事なものを盗まれた!それを追うお殿様と家来たち……果たして忍者はつかまるのでしょうか。
途中、捕まってしまったかとドキドキしたり、最後のオチにもびっくりさせられたり……ドキドキしながら読めました。絵もかわいらしくてよかったです。
(じっこさん 30代・ママ)
この書籍を作った人
1973年山口県宇部市生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。絵画・イラストから立体まで、幅広く制作活動を行っている。絵本に『まちぼうけの生態学』(遠藤知二・文/福音館書店)、挿画に『ぼくたちに翼があったころ―コルチャック先生と107人の子どもたち』(タミ・シェブ=トヴ・作/福音館書店)などがある。