●人生を変える一冊に出会える! 本屋さんへのエール!
───「どんぐりむら」シリーズは、いつも子どもたちへのメッセージが込められていますが、『どんぐりむらのほんやさん』では、どういうことを感じてほしいと思いますか?
まずは、本に親しんでもらいたいということ。子どもの頃にたくさんいい本に触れていれば、もしかしたら人生を変える一冊に出会えるかもしれませんよね。そういう機会は本屋さんに行かないと出会えないと思うので、そのチャンスを逃さないでほしいなと思います。 今は、ネットも充実していますが、ネットは買う物が決まっているので寄り道ができないんですよね。その点、本屋さんは買おうと思っていた本以外にも、ついつい目に入った本も買ってしまったり…寄り道がたくさんできるので、その分、いろいろな本に出会うチャンスも多いと思うんです。

───たしかに、気づいたら買う予定じゃない本を持ってレジに向かっていた…なんて経験、何度もしています(笑)。
子どもにとって、自分の気に入った本を探すのは宝探しみたいな感覚だと思うんです。本屋さんで探して出会った本は、その後の生き方にも影響を与える一冊になるかもしれませんし。そういう意味でも、是非、本屋さんを活用してほしいと思いますね。
───おはなしを伺うと、なかやさんも本屋さんで人生を変える一冊に出会った様に感じるのですが…。
私はものすごい読書家ではなかったのですが、作家になりたいと思ったとき、アーノルド・ローベルの作品を初めて手に取ったんですね。
───アーノルド・ローベルは『ふたりはともだち』など、「がまくんとかえるくん」シリーズが人気の絵本作家ですよね。
子どものころから今までずっと、仲良しの友達がいるんですが、彼女はかえるくんのようにしっかりしていて、私ががまくんのようなおとぼけタイプ。2人でいるといつもくだらないことをして遊んでいました。そのことを、ローベルの作品を読んだとき、すごく鮮明に思い出したんです。初めて読んだのに、どこか懐かしいような安心感を感じて…。そういう体験をしたからこそ、今も絵本を描き続けているんだなって思います。それ以来、ローベルの作品は大好きなシリーズです。
───小さいころの本屋さんの思い出は何かありますか?
田舎だったので近くに大型書店はなくて、街の本屋さんに母や姉と一緒によく行っていました。我が家では、本屋に行くと、好きな本を1冊買ってくれたんです。なので、いつも何を買ってもらおうかな…とワクワクしながら本屋に行った思い出がありますね。
───本を選ばせてくれるのって、意外と貴重な体験ですよね。

───本屋さんの仕事を知ると、一冊の本を手に取って、買ってもらうことが本当に大変だということが分かりますよね。『どんぐりむらのほんやさん』では、そんな本屋さんへのエールのようにも感じました。最後に、書店員さんに、応援メッセージをお願いします。
今回、取材に行かせていただき、どの書店さんも志高く、一生懸命、お客さんに本を手渡すお仕事をされていることを改めて感じました。『どんぐりむらのほんやさん』はそんな本屋さんという素敵なお仕事を子どもたちに知ってほしいという思いを込めて作りました。図書館で借りた本とは違って、買って手元に置いた絵本は、1回読んで終わることはなくて、何度も読み返します。そして、大人になって読むと、また違った感じ方をすることもあります。本屋さんで、そんな貴重な1冊に出会えるといいな、この絵本が、読むたびに新しい発見がある…そんなとっておきの、お気に入りの本になってほしいなと思います。

───大きくなって読むと、職業に対する憧れをより強く認識する…「どんぐりむら」シリーズがまさにそういったテイストの作品ですよね。
───ありがとうございました。
●今年の『どんぐりむら』は、5周年を記念したスペシャルな企画がいっぱいです!
絵本の原画に限りなく近い、美し〜い複製原画が販売されることになりました。
複製原画となった7場面は、「どんぐりむら」シリーズで人気の名場面ばかり。
そのうち3種類はシリアルナンバーとなかやさんのサインまで入っています。
一部書店以外では絵本ナビでしか購入できない。正真正銘、激レア商品です!


本屋さんみたいに、本をディスプレイ!
A賞 読みたくなる絵本棚
5名
B賞 特製『ほんやさん』図書カード(1,000円)
50名
C賞 特製どんぐりむら 卓上カレンダー 2015年度版
500名
<応募要項> 『どんぐりむらのほんやさん』のカバーの折り返し左下についている、くるんのイラストの応募券を切り取って、本に挟み込まれている専用はがきにしっかりと貼り付け、必要事項をご記入のうえ、52円切手を貼って、ご応募ください。 締切…2014年12月10日(必着) 応募先…〒141‐8413 東京都品川区西五反田2-11-8 20F 滑w研教育出版 幼児・児童書出版事業部 どんぐりむら5周年記念キャンペーン係



