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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  『うんちっち』『あっ、オオカミだ!』翻訳者ふしみみさをさんインタビュー

あっ、オオカミだ!
あっ、オオカミだ!の試し読みができます!
作:ステファニー・ブレイク
訳:ふしみ みさを
出版社:あすなろ書房

「オオカミ少年」ならぬ「オオカミうさぎ」が、やってきた!爆発的大人気の読みきかせ絵本『うんちっち』の姉妹編、待望の再刊。フランスのロングセラー絵本。

───なるほど、そうだったんですか。実は、『うんちっち』も『あっ、オオカミだ!』も人気の絵本だったのに、一時品切れになってしまって、待望の復刊なのですよね。
「パパ’s絵本プロジェクト」(絵本ナビ代表の金柿も参加している、父親4人による読み聞かせユニット)が『うんちっち』を各地で読み聞かせしています。金柿も「全国のお父さんを代表してお礼を言いたい。復刊してくださってありがとうございます!」と言っていました。読み聞かせ会で最初に読むと、みんなどっと笑って座がリラックスするんですって。

びっくりするくらい『うんちっち』を取り上げてくださるので「パパ’s絵本プロジェクト」のメンバーの一人、田中尚人さんに「ありがとうございます」とお礼の手紙を出したことがあります。田中さんは『うんちっち』をぜんぶ暗記していて、そらで読んじゃうんですよ。翻訳した私は覚えていないのに(笑)。

───(笑)それだけ『うんちっち』はお父さんたちが子どもと楽しめる絵本なんでしょうね。
このたび発売された『あっ、オオカミだ!』ではシモンがまたもや大暴れ。どんな話かというと・・・?

「オオカミ少年」ならぬ「オオカミうさぎ」シモンのお話です。お母さんに「部屋を片づけなさい」と言われると「あっ、オオカミだ!」と叫んで、お母さんが逃げたすきに、やりたいほうだい、しほうだい。「おしっこはおまるでしなさい」と注意されても「あっ、オオカミだ!」と言ってお父さんが逃げたすきにやりたいほうだい、しほうだい。

───『あっ、オオカミだ!』は息子が小さいとき何度も読んでいました!
「やりたいほうだい、しほうだい」という言葉が耳に残るんです。息子も本当にこんな感じだったから「シモンとそっくり」と言うとうれしそうな顔をしていましたよ〜。まるでシモンの共犯者の顔で(笑)。


やりたいほうだいのうさぎのこ。「へやをかたづけなさい」といわれても・・・

「おしっこはおまるでしなさい」といわれるけど・・・

ステファニー・ブレイクの素顔

───『うんちっち』も『あっ、オオカミだ!』もハッピーエンドかと思ったら、最後に一ひねりオチがあって、シモンは最後までシモン(笑)。「よいお話」で終わらないのがおもしろいところです。
読み終えたあと、え、作者は女性なの?と意外な感じがしました。シュールというか皮肉っぽい笑いがどことなくお話のなかに感じられます。
ステファニー・ブレイクさんはどんな方なんですか。

背が高いブロンド(金髪)のアメリカ美人!という感じのきれいな女性なんですよ。もともとはアメリカ人で、ご両親の離婚の関係で移り住んで育ったのがフランスだそうです。
先日はじめてアトリエにうかがったんですが、小さめのアトリエをまるでホテルのようにきれいに片づけていて、一見、奔放にも見える作風とはだいぶ違う印象を受けました。私もちょっと意外でした。いままで会ったことのあるフランスの作家さんたちは、大きな古い部屋をアトリエにして、やりたいように暮らしている人がわりと多かったんです。
ステファニーは中国語を勉強したりしていて、絵の勉強をしたことが一度もないそうです。小さい頃お父さんに「大きくなったら何になるの?」と聞かれたステファニーは、「同時通訳者! 世界で活躍するの」と勇ましく答えていたそうですが、子どもを産んでから自分も子ども時代に絵本を読んだり描いたりしていたことを思い出して、絵本を描くようになったそうです。
子どもは再婚されたダンナさんの子も含めて6人。男の子ばかり5人いて、いちばん下のお子さんだけがたしか女の子で、その子はまだ小さいと思いますよ。

───えっ、6人の子のお母さん!? 小さいお子さんもいらっしゃる? ・・・私、小学生の男の子1人でもてんやわんやなのに・・・。すごい。

そうなんですよ。だからよけいアトリエを見てびっくりしました。
ステファニーは「シモンは、私のなかではいつも反抗ばっかりしてる子なのよね」と言っていました。何かしなさい、と言うと、必ず「ヤだ!」と言う(笑)。


『ベベ カダム(ベビー石けん*商標登録)』→ふしみさんが翻訳すると『あかちゃん星人』?

───フランスでは「シモン」のシリーズが続いているんですか?


ここに未翻訳のものを一つもってきたんですが、『ベベ カダム』ではシモンが大きくなって、弟が生まれています。あかちゃんの弟にお母さんたちがかかりっきりになるのでいやになって、「あかちゃん星人、星に帰ってしまえ!」と悪態をつくんですが、最後は弟と一緒にベッドで眠るお話です。

うさぎの子シモンのシリーズはフランスでは10冊以上出ていますし、世界のあちこちの国で翻訳されていて、かなり売れています。ステファニーももうフランスではスター作家と言っていいのではないかと思いますが、本人は最近まで絵にコンプレックスがあったそうで、すごく恥ずかしがりやのところと、逆に大胆なところと、両方混じっている人物だなと感じました。

「コーヒーにする? アルコールにする?」と聞かれたら「じゃぁアルコールを・・・」

───海外の作家さんに積極的に会いに行かれるとお聞きしたことがあるのですが・・・

洋書絵本の卸会社をやめて、翻訳者として独立したいと思ったとき、なかなか食べていけなかったんです。そのときある人に、まだ日本で知られていなくて自分が好きだと思う作家に翻訳独占権(エクスクルーシヴ)もらえばいいよ!とアドバイスを受けて、「そっか!」と。
仕事でお付き合いがあったフランスの出版社に手紙を出しました。これからフランスに行くから、この作家さんに会いたいとリストをつけて。ステファニーもそのうちの一人でした。
そしたら、わざわざ日本から来るからとみなさん会ってくれたんですよね。

───すごい! いきなり会いに行くなんて、緊張しないんですか?

緊張しましたよ! ナジャ(「マックス」シリーズなど)なんてすごくこわいんです。電話をしたら「何時にきて」ガチャン!と切られる。アトリエの住所に行ってみたら、教えてもらったコードでどうしても門があかない。まずいなあ、番号聞きまちがえちゃった、こわいなあ・・・と思いながらおそるおそる近くの公衆電話から電話して「あかないんですけど・・・」と言うと「○○○(数字)」ガチャン!みたいな感じで・・・。
傾いている階段をのぼってピンポンと押しても誰も出てこない。よく見るとベルが壊れてる! もうしょうがないと覚悟を決めてドンドンドン!とドアを大きな音でたたくと、不機嫌そうに髪をかきあげながらようやく出てきたナジャにまねきいれられて、コーヒーにするかアルコールにするか聞かれて、こちらはものすごく緊張しているので、じゃ、アルコールを・・・と。
でも会うとやさしかった! 結局、お昼頃から夜までいたのかな。しばらく部屋で話していると電話をかけに行って「これからグレゴアール来るから」って。え、なんでグレゴアール・ソロタレフ?って思っていたら、お兄さんだったんですね。名前が違うからぜんぜん知らなかった。
そのまま一緒にごはん食べに行って、私はお酒はたいして強くないから「エクスクルーシヴ? あげるあげる!」と言われて帰りは酔っ払ってへろへろでタクシーにつっこまれ「じゃあね! ありがとう!」って手をふって、結局契約の書付はもらい忘れました(笑)。
そのときステファニーには待合せがうまくいかなくて結局会えなかったんですが、それ以外はリストで挙げたほとんど全員に会えたんです。
でも作家に会いに行くのがへっちゃらでできるなんてことはなくて、毎回とっても緊張して、「コーヒー? アルコール?」と聞かれると「アルコール」と答えて、ちびちび飲みながら泣きそうな緊張を耐えるんですよ(笑)。

───そうだったんですね(笑)。たとえば、作家さんと直接顔がつながっていることで、日本語訳のときにアドバイスをもらうなどのやりとりはありますか?

そうですねえ・・・よほど訳に迷ったときは相談することもありますが、そういうことはあまり起こらないですね。
たとえば私はカタリーナ・ヴァルクスの絵本が大好きなんですが、カタリーナは登場人物にわざと言葉遊びみたいなおもしろい名前をつけるんです。でもものすごく発音しにくくて、これじゃ日本語にならないから他の名前を考えてとお願いしたら、ひとこと「まかせる!」って(笑)。たしかにね、まかせるとしか言いようがないとは思うんですよ。日本語のことなんか知らないし。
でも直接会いに行ったことで、ナジャなんか最初あんなにこわかったのに・・・いまは仲良しでパリに行くたびに会いに行きます。そういう付き合いを続けられることはありがたいなと思っています。

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ふしみ みさを

  • 1970年埼玉県生まれ。上智大学仏文科卒。絵本を好きになったきっかけは、子どもの頃父親が、自分や近所の子を主人公にして漫画付きのお話をしてくれたこと。20歳の時、パリと南仏エクサンプロヴァンスに留学。洋書絵本卸会社、ラジオ番組制作会社、餃子店経営を経て、海外の絵本や児童書の翻訳、紹介につとめている。ペットは、顔、頭、目、耳、鼻、性格ともに悪い、忠義心のないラブラドール。
    おもな訳書に『うんちっち』(あすなろ書房)、『トラのじゅうたんになりたかったトラ』(岩波書店)、『どうぶつにふくをきせてはいけません』(朔北社)、『せんをたどって』シリーズ(講談社)など。

作品紹介

あっ、オオカミだ!
あっ、オオカミだ!の試し読みができます!
作:ステファニー・ブレイク
訳:ふしみ みさを
出版社:あすなろ書房
うんちっち
うんちっちの試し読みができます!
作:ステファニー・ブレイク
訳:ふしみ みさを
出版社:あすなろ書房
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