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絵本ナビスタッフ便り絵本ナビ編集部 2016/06/30 「絵本の製本ってどうやるの? 」 大村製本さんにお邪魔してきました
皆さんは、普段手にしている絵本がどのように製本されているのか想像されたことありますか? 『だるまさんが』(かがくいひろし、ブロンズ新社)や『はらぺこあおむし』(エリック・カール、偕成社)など、日本中で愛されている多くの絵本や、tuperatuperaさんの新作丸型絵本『あかちゃん』も製本されているのが大村製本株式会社さんです。今回、その大村製本さんにお邪魔できる貴重な機会が! 興味津々で見学してきましたよ。
● 大村製本さんにお邪魔してきました
製本所に入って目に飛び込んできたのは、背の高さまで積まれている絵本の数々。 馴染深いロングセラーの絵本はもちろん、これから流通する新刊の絵本も! ついついキョロキョロしてしまう絵本ナビスタッフですが、大きな機械で大量に製本されていく現場を見る前に、まずは製本体験をさせてもらうことになりました。
● 製本体験レポート
![]() まずは、4枚の紙を1枚ずつ四つ折りに。それを4枚重ねると16ページの本になります。 ※この時に紙の「流れ目」を意識することが大切!完成時の反りに影響するんだそうですよ。 ![]() 重ねた紙の真ん中を職人さんにミシンで縫ってもらい、紙の山折りにした部分を裁断します。
![]() 表紙にのりを付けて、本文ページと合体させます。背表紙部分には専用の機械でしっかりと筋をつけます。 速乾性のあるのりは、スピードとの勝負。シンプルに見える作業でもいちいち大騒ぎしてしまいます。
のり付けした本に重しをのせて、しっかりと乾かしている間にいよいよ製本所内見学をさせてもらいましたよ。
製本所内には、見たことのない機械でいっぱい。 残念ながら工場内の写真はご紹介できないのですが、一度に500枚程の紙を裁断する機械や、順番通りにページを重ねていく機械、ミシン折りをする機械。すごい迫力で刷り出された紙が本の形になっていく様子に興奮が止まりません。 場所が変わると、今度は表紙を製作する機械、表紙と本体を合体させていく機械…だんだんと目にしたことのある絵本が見えてきます。本当に様々な形をしている絵本ですが、こうして丁寧に作品ごとに対応しているんだという事に改めて感動します。1冊の絵本の中でも場所によって使っているのりの種類が全然違うんですよ。 さらに絵本にかかっているカバーや帯、スリップを差し込む作業まで機械による作業!!思わず見学者全員が声を出すのも忘れて見とれてしまっています。 機械で対応できない作業は、人の手で丁寧に行われます。驚いたのが、これ! ![]() 『パパ、お月さまとって!』(エリック・カール、偕成社)の仕掛け部分。 なんと、1枚ずつ丁寧に、製本された絵本にのりで貼られているのです。 その様子を見てしまったら、絵本を大切に扱う気持ちも自然に生まれてきますよね。 他にも、絵本の角を丸くしたり、仕掛け絵本のくり抜きをしたりする工程なども。(当たり前なのですが、仕掛け絵本の型ぬきの部分は作品ごとに全部刃の付いた型があり、ずらりと並んでいます。あの穴あきがページでお馴染みの『はらぺこあおむし』の型も!) ![]() 見学し終えると、製本体験で作った絵本が完成していましたよ。 オリジナル絵本を持って、みんなでパチリ。 ![]() 本当に丁寧で魅力的な説明をしてくださった大村製本株式会社のみなさん。そしてツアーを企画してくださったブロンズ新社さん、貴重な体験をありがとうございました!
● もうちょっとご紹介
『あかちゃん』(tupera tupera、ブロンズ新社)は、大村製本株式会社で実現された日本発の丸型絵本。絵本ができるまでのメイキング映像をこちらでみることができます!!ぜひご覧になってみてくださいね。
かわいいかわいい、わたしのあかちゃん。ふっくらくまさん、こんにちは。にこにこにっこり、いいおかお。ぽんぽんボール、たのしいね。あれあれ? これはきにいらない? やっぱり、おなかがすいたのね。最後のページをひらくと......だれもがおかあさんになっちゃう絵本です。 |
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