
【連載】12月の注目の新刊&オススメ絵本紹介 〜暖かい部屋で読みたい児童書〜

寒い季節は温かい部屋で、ゆっくり読書に勤しみたいものです。
今回はこの時期にオススメの新刊児童書をご紹介します。本のページを開いて、ファンタジーの世界へ旅に出てはいかがでしょう。
★新刊★12月30日に放送される「アーヤと魔女」が徳間アニメ絵本に!
アニメ界の巨匠・宮崎駿監督が企画し、宮崎吾郎監督がスタジオジブリ初となる全編3DCG制作を行ったことで話題の「アーヤと魔女」。その放送日が、2020年12月30日と決まったことで、ますます期待が高まっているアニメファン、原作ファンも多いことでしょう。
アニメのイラストをそのまま使用したアニメ絵本が出版されることとなりました。発売日は12月28日!
アニメ絵本を読んでからアニメを観るか、アニメを観てからアニメ絵本を読むか、迷ってしまいますね!
「アーヤと魔女」
作:宮崎 駿 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 宮崎 吾朗 丹羽 圭子・郡司 絵美
出版社:徳間書店
宮崎駿監督が企画し、
宮崎吾朗監督が、スタジオジブリ初の
3DCG長編アニメーションを製作した、
「アーヤと魔女」が、
徳間アニメ絵本として登場!
英国でファンタジーの女王と呼ばれた、
「ハウルの動く城」の原作者の作品を、
宮崎駿監督が企画し、
宮崎吾朗監督が、スタジオジブリ初の
3DCG長編アニメーション化した
「アーヤと魔女」が、
小さな子から楽しめるアニメ絵本になりました。
<宮崎駿監督が、原作に寄せた推薦文>
なんという愛らしい本でしょう。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの
さいごの本は、
佐竹さんのさし絵と編集の人の努力で
なんともいえない魅力のあるものになっています。
ぼくは5回位
スミからスミまで読みました。
「子どもの家」で楽しくくらしていたアーヤは、
ある日、魔女の家に引きとられ、
毎日こき使われることに。
頭にきたアーヤは、魔女の黒ネコに教えてもらい、身を守る呪文と、反撃のための魔法を
作りはじめる。
また、魔女の家で見つけた意外なものとは…?
●原作も合わせてお楽しみください!
「アーヤと魔女」の原作者は、イギリスで「ファンタジーの女王」と呼ばれた児童文学作家のダイアナ・ウィン・ジョーンズ。スタジオジブリが長編アニメ映画を手がけた「ハウルの動く城」の原作者としても知られています。
『アーヤと魔女』はダイアナ・ウィン・ジョーンズ最期の作品です。表紙と本文の挿絵を手がけた佐竹美穂さんは、日本で出版されている、ダイアナ・ウィン・ジョーンズのほぼすべての作品の装画・挿絵を担当。生前の著者から「自分の本に挿絵をつけてくれた世界中の画家の中でもっとも好き」と言われたそうです。
佐竹さんの描く美しい絵と共に、原作の世界を味わってみてはいかがでしょう。
「アーヤと魔女」
作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
訳:田中薫子
絵:佐竹 美保
出版社:徳間書店
身よりのない子どもたちの家で育った女の子アーヤは、
ある日、魔女の家にひきとられた。
でも、毎日こきつかわれてばかり!
頭にきたアーヤは、魔女の黒ネコに助けてもらい、
魔女に立ちむかう呪文を作り…?
「ファンタジーの女王」と呼ばれた著者の遺作を、
著者が生前「世界中の挿絵画家の中で一番好き」
と語った佐竹美保のカラー挿絵で贈ります。
★宮崎駿監督おすすめ!
なんという愛らしい本でしょう。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんのさいごの本は、
佐竹さんのさし絵と編集の人の努力で
なんともいえない魅力のあるものになっています。
ぼくは5回位スミからスミまで読みました。
宮崎駿
●廣嶋玲子さんの新シリーズ、第2弾が早くも登場!
現実と交わるちょっとふしぎな世界を描く、人気児童文学作家の廣嶋玲子さん。今、子どもたちから絶大な支持を集める「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の作者です。廣嶋玲子さんが新たなシリーズとして立ち上げた「おっちょこ魔女先生」は、魔女なのに保健室の先生をしている「乙千代子(おつ・ちよこ)先生(通称:おっちょこ先生)と小学5年生の少女・いさなと親友の千種の物語です。
早くもシリーズ2作目となる本作は、なんといさなたちが魔女試験を受けることに?! こんかいもおっちょこ魔女先生のおっちょこちょいは健在です!
「おっちょこ魔女先生 魔女修業は危険がいっぱい!」
著:廣嶋 玲子
絵:ひらいたかこ
出版社:KADOKAWA
主人公・いさなは小学5年生。
親友の千種とともに、あるヒミツを知ってしまいました。
それは――、保健室の乙千代子先生(おっちょこ先生)が「魔女」だと言うこと。
でも、これは人間には絶対に知られてはいけないヒミツだったのです!
いさなと千種は、「不合格なら、魔女についての記憶をぜんぶ消します」と言われて、
しぶしぶ魔女試験を受けることに……でも、人間の二人には、むずかしい課題ばかりで!?
ほうきに乗ったり、魔法の薬をつくったり……。
いさなたちの冒険がはじまります!
★新刊★イギリスの実力派作家が描く、少女の成長物語。
ゆっくり過ごす時間のある年末年始には、じっくり腰を据えて読む長編物語もオススメです。
『ルーパートのいた夏』は、イギリスの実力派作家・ヒラリー・マッカイが紡ぐ、壮大な青春大河小説です。
第一次世界大戦前後のイギリスを舞台に、そこで生きる少女の半生、彼女の淡い恋などが描かれています。ヒラリー・マッカイは本作でイギリスまたはアイルランド在住の作家に与えられる英語文学賞「コスタ賞」を受賞しました。
「ルーパートのいた夏」
著:ヒラリー・マッカイ
訳:冨永星
出版社:徳間書店
英国の実力派作家が
ひとりの少女を軸に描く、壮大な青春小説。
2018年コスタ賞受賞作。
20世紀初めの英国。
生後三日で母を亡くした女の子クラリーと、
三つ年上の兄ピーターは、
父と三人でくらしていた。
子ども嫌いの父との生活には、
温かさはなかったけれど、
コーンウォールの祖父母の家ですごす夏は、
いつだってすばらしかった。
青緑色の海に、海岸沿いの崖、
ミツバチが飛び交いヒバリが鳴く荒れ地……。
そしてなにより、笑顔のすてきな
いとこのルーパートがいる。
クラリーは、いつしかルーパートに
淡い想いを抱くようになっていた。
しかし、第一次世界大戦がはじまり、
ルーパートは入隊、
平和な日常は終わりを迎えた……。
英国の実力派作家が
ひとりの少女を軸に描く、壮大な青春小説。
2018年コスタ賞受賞作。
●センダックの挿絵でよみがえる、ファンタジー文学の源。
「現代ファンタジーの祖」と呼ばれたJ・R・R・トールキンや『ナルニア国物語』の作者C・Sルイスに称賛され、師事された小説家・ジョージ・マクドナルド。
彼の作品が、この度、『かいじゅうたちのいるところ』などで有名なモーリス・センダックの挿絵と共に、蘇りました。
みどころはなんと言っても、センダックの妖しくも美しく繊細な線画の数々。そして、ページをめくると現れる、金の箔押しです。
古典ファンタジーにじっくり浸りたいときのために、傍らに置いておきたい2冊です。
「金の鍵」
作:ジョージ・マクドナルド
絵:モーリス・センダック
訳:脇 明子
出版社:岩波書店
虹のたもとで、金色に輝く鍵を見つけた男の子が出会ったのは、妖精の国に迷いこんだ女の子。二人は鍵穴を探して、世にも不思議な旅を続けます。空飛ぶ魚、影の海……めくるめく情景は、音楽のように読む者を包みこみます。神秘的な美しさに満ちたマクドナルドの傑作ファンタジーを、センダックの繊細な技で描く、愛蔵版。
「かるいお姫さま」
作:ジョージ・マクドナルド
絵:モーリス・センダック
訳:脇 明子
出版社:岩波書店
魔女に呪いをかけられたせいで、ふわふわ浮いて、けらけら笑ってばかりのお姫さま。重さがもどる唯一の場所である湖が魔女のたくらみで干上がり、お姫さまはしだいに弱っていきます。お姫さまに恋をした王子が命がけでのりだしますが……。マクドナルドならではのおとぎ話を、センダックの詩情豊かな線画が彩る、愛蔵版。