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日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

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しごとのどうぐ(偕成社)

この道具を使うのはどんな職業の人?なぞときにもなる、かっこいい絵本

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注目の新刊&オススメ絵本情報

2020/09/16

【連載】9月の注目の新刊&オススメ絵本紹介 〜おはなし絵本編〜

【連載】9月の注目の新刊&オススメ絵本紹介 〜おはなし絵本編〜

●読めばお腹が空いてくる! おいしい食べ物絵本6選●
まだまだ残暑厳しい9月も、暦の上では秋! 秋の絵本といえばやっぱりおいしい食べ物絵本。
読めばグーっとお腹が空いてくる、おいしい絵本をご紹介します。
★新刊★岡田よしたかさんのユーモア食べ物絵本、今度はサンドイッチ!
ちくわのわーさん』や『うどんのうーやん』といった、ナンセンスとユーモアと関西要素を絶妙に組み合わせた、食べ物絵本の名手・岡田よしたかさん。顔のない食べ物たちはけったいなのに、なんだか美味しそう……と多くのファンをつかんで離さない、岡田さんの新刊はサンドイッチ!
しかも、『おにぎりに はいりたいやつ よっといで』の続編でもあるんです。

サンドイッチにはさまれたいやつよっといで サンドイッチにはさまれたいやつよっといで」 作:岡田 よしたか 出版社:佼成出版社

サンドイッチの具になりたくて、閉店後のパン屋にしのびこんだ具たち。ハム! トマトとチーズ! やきそば! ワクワクしながら食パンにはさんでもらっていると、「ぼくらも はさんで」と、次から次へと個性的な具がやってきて……。

おにぎりに断られた「具」たちが、パン屋さんで売れ残っているパンの所へやって来て……。
はさまれてもなんだかワチャワチャ言っている、その様子も絶妙におかしくて……。

おにぎりに はいりたいやつ よっといで おにぎりに はいりたいやつ よっといで」 作・絵:岡田 よしたか 出版社:佼成出版社

おにぎりたちが話しています。
「ぼくら、ぐ、いれてもらってないねんなあ」「ぐ、ほしいな。みんなでさがしにいこか」――。
おにぎりたちは具になってくれる食材を求め、旅に出ることにしました。おにぎりたちは、どんな具に出会うことができたのでしょうか……? 
読後、おにぎりが食べたくなる楽しい絵本。読者参加型の遊び心溢れる構成にも注目です。

★新刊★アニメ化決定!「どすこい!すしずもう」シリーズ
寿司ネタが力士になって横綱を目指す……なんとも斬新な絵本『どすこいすしずもう』の出版から早2年。この度、「すしずもう」の新刊2冊が発売となりました。
今度の主人公は、不屈の精神を持つ横綱「おおとろやま」と、みんなのアイドル「たまごのさと」。ふたりの力士の「秘密」とはいったい何なのでしょう……。気になりますね。さらに2021年4月にはテレビアニメ化が決まったという、嬉しいニュースも飛び込んできました。
「すしずもう」ファンの皆さん! 3冊しっかり読んで、アニメ化に備えましょう。
まだ読んでいないという皆さん、早速3冊読んで、あなたの「推しすし」を見つけてくださいね。

どすこいすしずもう おおとろやまの ひみつ どすこいすしずもう おおとろやまの ひみつ」 作:アンマサコ 出版社:講談社

アニメ化決定! 不屈の精神をもつ「おおとろやま」はいかにして横綱にまでのぼりつめたのか? それはある出来事がきっかけだった!
読み聞かせ3歳から ひとり読み5歳から

どすこいすしずもう たまごのさとの ひみつ どすこいすしずもう たまごのさとの ひみつ」 作:アンマサコ 出版社:講談社

アニメ化決定! みんなのアイドル「たまごのさと」は、いかにしてすし力士になったのか? その裏には強くなるための必死の努力が!
読み聞かせ3歳から ひとり読み5歳から

★新刊★おとうふ2丁が13丁に? まるで落語のようなストーリー
冷ややっこ、湯豆腐、お味噌汁、揚げ出し豆腐、豆腐ハンバーグ……。日本の食卓に欠かせない食材「豆腐」。そんな豆腐を巡る、まるで落語の一席のようなおはなしが絵本になりました。
作者のくろだかおるさんは『はやおきおばけ』や『ゆうれいとすいか』など、せなけいこさんとの共著が多いのですが、実は、せなけいこさんの絵本に出てくる「るるちゃん」のモデルが、くろだかおるさんなんです。親子で絵本作家さんだなんて、とても素敵ですね。
そして、色鮮やかで力強い木版画で『うみのあじ』や『きょうは泣き虫』を描いた、たけがみたえさんが絵を描かれています。
読む前には、冷蔵庫にお豆腐が常備されているか確認してから読んでください。読み終わった後に買おうとすると、もしかしたら、お豆腐が13丁に増えているかもしれないので、ご注意あれ。

おとうふ2ちょう おとうふ2ちょう」 作:くろだかおる
絵:たけがみたえ
出版社:ポプラ社

おかあさんに「しょうゆと ごまあぶらと おとうふ1ちょう」の
おつかいを頼まれたケンちゃん。ところが、帰り道に携帯で
「おとうふ あともう1ちょう かってきて」と言われてしまい……。
どうしても遊びに行きたくて、ケンちゃんは小さなウソを
ついてしまいます。その後出てくる兄弟のかんちがいの連続で、
1ちょうの豆腐が最後に13ちょうにまで増えてしまう
奇想天外な絵本。
落語のような展開で繰り広げられる前代未聞の「豆腐事件」に思わず
大笑いし、、
大家族が豆腐料理を食べるシーンにほっこりする、
ユーモアとあたたかさを兼ね備えたお話です。
読んだあとは、豆腐料理がたべたくなること、間違いなし!?

●きつねうどんにたぬきうどん、あなたはどっちがお好き?
パンにご飯ときたら、次に食べたくなるのはやっぱりうどん! しかもこの絵本、たぬきときつねがオススメしてくれる「たぬきうどん」と「きつねうどん」のおはなしなんです。

きつねうどん たぬきうどん きつねうどん たぬきうどん」 作:古内 ヨシ 出版社:大日本図書

うどんが大好きなきつねくんとたぬきくん。
毎日、人間に化けてうどん屋さんに通います。
「きつねがいちばん!」
「たぬきがいちばん!」
ある日、どっちが美味しいかで、けんかになっちゃった!
ところが、とめに入ったうどん屋のおじいさんと一緒にうどんをつくってみると・・・!?

人間に化けて、大好きなきつねうどんとたぬきうどんを食べる2匹。
ついに自分たちでうどんを作ることになって……?
●生き物が登場する絵本4選●
絵本の中には動物や昆虫など、人間以外の生き物が登場する絵本もたくさんあります。新刊絵本の中に出てくる生物は「ゴキブリ」「カメ」「イカ」「恐竜」「忍者犬」とバリエーションもとっても豊富。あなたの好きな生き物が登場する絵本はどれですか?
★新刊★ゴキブリ出現による、家族の姿を描くユーモア絵本
ひとたびその姿を見ただけで、ママは卒倒、パパは激昂、子どもたちは大騒ぎ……そう、ゴキブリ出現です。ゴキブリが出てきたときの家族のやり取りを描く、塚本たかしさんの最新作『あっ、ごきぶりだ!』。ゴキブリに対応する家族の姿がリアルで、「まるで我が家のこと?」と親近感を感じる人も多いはず。
ゴキブリだけど、最後はハッピーエンド。暖かい笑いが広がる一冊です。

あっ ごきぶりだ! あっ ごきぶりだ!」 作:塚本 やすし 出版社:ポプラ社

絵本作家・塚本やすしの最新作!!
そのテーマは……ごきぶりだ!!

主人公は、現代社会で一番の嫌われ者?
だけど、最後はみんなでにっこり!
「家族の愛」を描いた、珠玉のゴキブリ・ストーリー!!

大人から子供まで、だれもが一度は体験したことがあるであろう恐怖の体験を、「やきざかなの のろい」の絵本作家・塚本やすしが、あるひとつの家族を通してユーモラスに、そしてラブリーに描きます。読み聞かせにぴったりの爆笑パニック絵本です。
声に出して読んで、あっはっはっは!と大笑いしてください。
そして、身近な「ごきぶり」についてちょっぴり考えてみてください。

●塚本たかしさんによる、読み聞かせ動画公開中●

★新刊★絵本好きは、人も恐竜も変わらないみたい。
強くて、迫力があって、格好いい! 恐竜って子どもたちに大人気ですよね。でも、この「きょうりゅうたち」シリーズは、今までの恐竜絵本や図鑑とは一線を画する魅力があるんです。
この絵本に登場する恐竜は、迫力はあるけれど、強くはありません。本を上手に読めるようになるために、振り回したり、かじったり、お風呂に沈めてみたり……なんだかあんまり格好良くない? むしろ、誰かに似ていませんか? そう、「きょうりゅうたち」シリーズは、子どもを恐竜に例えて描いているんです。この絵本を読んだ子どもたちは、自分たちとそっくりな恐竜に友だちのような親しみを感じることでしょう。恐竜たちの本に対する行動にゲラゲラお腹を抱えて笑うかもしれません。でも、最後まで読んだ後は、絵本の中の恐竜たちのように、本を大切に読んで扱うことが身につくことと思います。
2003年から出版されている、人気シリーズ。ほかの作品もぜひ手に取ってみてくださいね。

きょうりゅうたちもほんがよめるよ きょうりゅうたちもほんがよめるよ」 作:ジェイン・ヨーレン
絵:マーク・ティーグ
訳:なかがわ ちひろ
出版社:小峰書店

「どうしたらほんがすらすらよめるようになるのかな?」と、本をバットのようにふりまわしてみたり、かじってみたり、おふろに浮かべてみたり……恐竜たちはまたまた大暴れ。巻末には恐竜の名前のカタカナ表付き。

★新刊★タコと間違えられるなんて!
「イカはいかっている」という、ダジャレがベースのようなおはなし。でも、読んでいくと、似ているようで違うところ、似ていることは嬉しいことなのか……。自分と周りを見比べて、いろいろ考えさせる内容になっています。
作者の大塚健太さんとくさかみなこさんは、『いちにちパンダ』をはじめ、これまでも多くの作品をタッグを組んで生み出している絵本作家さん。今回もお二人らしい軽やかなユーモアが随所にちりばめられています。
お二人の、ほかの作品も、ぜひチェックしてみてください。

イカはイカってる イカはイカってる」 作:大塚 健太
絵:くさかみなこ
出版社:マイクロマガジン社

いつもタコと間違えられると、イカっているイカ。似ているのは、いやなこと?自分とお友達の良いところを、たくさん見つけたくなるお話です。

★新刊★ニュー忍者ヒーロー誕生?!
日本人だけでなく海外の人にも人気の高いヒーロー「忍者」。忍者の相棒といえば「犬」。アニメやマンガではおなじみの組み合わせですよね。でも、絵本では、忍者と犬の組み合わせの作品は、ふしぎと多くありませんでした。
『にんじゃいぬタロー』は、自ら仕える主を探している、とても真面目で高い忠誠心を持つ忍者犬。
タローの探している主とはいったい誰なのか……。絵本を手に確かめてくださいね。

にんじゃいぬタロー にんじゃいぬタロー」 作:渡辺 陽子 出版社:講談社

<人気作家がつぎつぎと誕生、注目の講談社絵本新人賞受賞作品!>

 ある日、ケンタのうちに、ふろしきをせおったあやしい犬がやってきた。
 その犬は、いっしょうおつかえする、とのさまをさがしているという。
 ひとりといっぴき、とのさまをさがそうと、にんじゃ修行をはじめるが……

犬との楽しいシーンがいっぱい! 読み聞かせにぴったりです。

*第41回(2019)講談社絵本新人賞受賞作。
*ひとりで読むなら小学校低学年くらいから
*読んであげるなら4歳くらいから
*すべてひらがな

作者の渡辺陽子さんは、本作がデビュー作。かがくいひろしさんやシゲタサヤカさん、やぎたみこさんなど多くの人気絵本作家が受賞し、デビューした「講談社絵本新人賞」2019年の受賞作家さんです。
●寝る前に読みたい絵本5選●
皆さんはお子さんと絵本をいつ楽しんでいますか?
夕食の後? お休みの日? やっぱり寝る前?
お休み前に絵本を読むことは、子どもたちも落ち着いて寝る準備が整うのでとてもオススメ。ママやパパも、一緒に気持ちを落ち着けて、絵本と子どもと向き合うことができます。
寝る前に読むなら、ハラハラドキドキの冒険絵本も良いですが、やっぱり静かにリラックスできる絵本が良いですよね。
★新刊★「あ〜いい湯だった!」お風呂絵本で最高のリラックスタイムを。
一日の疲れを落とすなら、やっぱりお風呂! でも、お風呂嫌いの子って意外と多いですよね。熱いから? テレビやゲームに夢中だから? 面倒くさいから? そんな子も、この絵本を読めば、お風呂に入りたくなること間違いなし!
作者は、股旅姿で全国のイベントを渡り歩いている(?)、絵本作家の飯野和好さん。「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズ「くろずみ小太郎旅日記」シリーズなど、時代物絵本を得意とする絵本作家さんです。
飯野さんが描く、家庭のお風呂から露天風呂、五右衛門風呂まで多種多様な日本各地のお風呂。ページをめくるたびに「こんなお風呂もあるんだ〜」という発見もあり、なんだかほかほかとリラックスした気分になれます。お風呂嫌いも、きっとお風呂が好きになる一冊です。

おふろ、はいる? おふろ、はいる?」 作:飯野 和好 出版社:あかね書房

「みんなは、どんなおふろに、はいってる?」小さな子どもからお年寄りまでさまざまな人が、温泉や銭湯などいろんなお湯に入る姿を、飯野和好がユーモラスに描いています。

だれにとっても身近ながら奥の深い題材でもあるので、歴史のことやゆず湯の紹介にまで広く触れています。お風呂文化の豊かさや気持ちよさを伝える、声に出して読みたい絵本です。
本を閉じるとき、きっとみなさんも「ああ、おふろはいりたい!」と思いますよ!

★新刊★「寝る前は昔話」というご家庭に、新しいタイプの物語はいかが?
寝る前にちょっと長めの昔話やアンデルセン、グリム童話などを読むお家も多いと思います。
「むかしむかし、あるところに……」とはじまるおはなしは、最後に「めでたしめでたし」で終わるので、子どもたちも安心。物語に身をゆだねて、そのまま夢の中へ……なんてこともありますよね。
でも、おはなしを知っているママやパパにはちょっと退屈かも……? そんなときは、誰もが一度は聞いたことのある昔話を、現代に通じるメッセージを込めてアレンジした「ウトピアおうこくのおはなし」シリーズがオススメですよ。

マッチやのしょうじょ マッチやのしょうじょ」 作:くすのき しげのり
絵:澤野 秋文
出版社:フレーベル館

ウトピア王国の学者は、少女のマッチをすべて買うのではなく、売る方法と工夫することのたいせつさを教えます。
こうして「マッチ売りの少女」は、自分の力で「マッチやの少女」となりました。

ウトピアおうこくシリーズ第3弾!
下敷きとなった世界名作を知らない子どもも、知っているおとなも楽しめる!
「道徳」の教材としても使える絵本!

文章は『おこだでませんように』や「学校がもっと好きになる絵本」シリーズなど、現代の子どもの心情を細やかに描き出す作風のくすのきしげのりさん。絵は緻密な描き込みと遊び心のある画風が人気の絵本作家澤野秋文さんです。
「ウトピアおうこくのおはなし」シリーズがとっても気に入っているという澤野さん、3作目となる今作では、自ら「ウトピア語」を生み出し、作中のお店などいろいろなところに登場させています。おはなしを読み終わった後は、ウトピア語を習得してみてはいかが?

「ウトピアおうこくのおはなし」シリーズ

●やっぱりおやすみ絵本の定番は外せない!
おばあちゃん、おじいちゃん、ママパパも子どもの頃に読んだ3世代に愛される絵本にも、おやすみをテーマにした作品がたくさんあります。
お子さん・お孫さんに読み聞かせながら、懐かしさと、次世代へつなぐ大切さを感じてください。

かいじゅうたちのいるところ かいじゅうたちのいるところ」 作:モーリス・センダック
訳:じんぐう てるお
出版社:冨山房

いたずらっこの男の子マックスは、今夜もおおかみのぬいぐるみを着ると大あばれ。

「この かいじゅう!」

おかあさんに怒られても平気で言い返す。

「おまえを たべちゃうぞ!」

とうとうマックスは夕飯抜きで寝室に閉じ込められた。

ところがその部屋に、にょきりにょきりと木が生えだして……気が付けばすっかり森の中。そこへ波が打ち寄せてマックスは船に乗り込んだ。長い時間をかけて航海すると、たどりついたのは「かいじゅうたちの いるところ」。すごい歯をガチガチさせて、うおーーっとほえて、目玉をぎょろぎょろさせ、すごい爪をむきだしている。なんて恐ろしい! でもマックスだって負けていない。

「しずかにしろ!」

怒鳴りつけると、マックスは魔法を使ってあっという間に彼らの王さまになってしまったのだ。彼らは一緒に踊り、遊び、森の中を行進し……。


コルデコット賞を受賞しているこの作品は、国際アンデルセン賞をはじめ、数々の絵本賞を獲得しているモーリス・センダックの代表作。世界中の子どもたちを魅了しつづけているロングセラー絵本です。

なんといっても魅力なのは、威勢のいい男の子マックスとかいじゅうたちの緊張感あるやりとり。あんなに迫力のあるかいじゅうたちが、彼の手にかかると何だか愛らしく見えてくるのです。それでもやっぱり小さな男の子。疲れ切ったあとに思い出すのは……おかあさんの懐かしいあの匂い。

豪快でちょっぴり恐ろしくもあるこの絵本。だけど読めばすっかりその世界に入り込んで夢中になってしまうのは、細かく小さなしかけの積み重ね。くるくる変わるマックスの表情に、本心を読み切れないかいじゅうたちの存在。現実と夢の行き帰り。それは永遠のようでもあり、ほんの一瞬のようでもあり。安堵の気持ちで絵本を閉じ、すぐまた読み返したくなってしまう。大人が読めば、子どもの内面の豊かさを思い出させてくれるような1冊でもあるのです。

おやすみなさい おつきさま おやすみなさい おつきさま」 作:マーガレット・ワイズ・ブラウン
絵:クレメント・ハード
訳:せた ていじ
出版社:評論社

絵本を開けば、そこに広がるのは大きな「みどりのおへや」。
よく見れば、ベッドに寝ているのはうさぎのぼうや。
もう、寝る時間かな。

おへやには、絵の額がふたつ、赤いふうせんに、黒いでんわ。
こねこが二匹いて、素敵なお人形の家もあります。

おばあさんが編み物をしながら、見守ってくれています。
おつきさまもおやすみの時間。
ぼうやは、お部屋の中のひとつひとつに声をかけていきます。

「おやすみ あかりさん」
「おやすみ あかいふうせん」

こねこさんに、てぶくろも、とけいさんもねずみさんも。
ほらほら、だんだん静かになって……
この絵本を読んでいるおともだち、みんなも。

おやすみなさい、いい夢を見てね。

1947年アメリカで初版が発売されて以来、世界中で読みつがれているこの絵本。小さな子どもたちは、この月の光に照らされた、ちょっぴり不思議な雰囲気の「みどりのおへや」が大好きなのです。ぼうやを中心に、まだあかりのついた部屋の場面から始まり、視点は壁にかかった絵の中へ、さらにお部屋の反対側の方へと移り、椅子の上にはいつの間にかおばあさん。ぼうやは一人じゃ寝れなかったのかな……時計の針の経過を見て想像をしながら夜のひとときを過ごします。

そして、ぼうやと「おやすみの儀式」をしながら、だんだんと暗くなる「おへや」と一緒に気持ちのよい眠りへと誘われていくのです。

淡々と、でも耳心地のいい繰り返しの言葉を聞きながら、一方で眺めているお部屋の世界はどんどん広がっていき。暗くて怖いと思っていた夜の世界も、ちょっとだけ素敵に思えてくる……そんな風に、絵本を通して世界中の子どもたちが「おやすみの時間」と仲良くなっていったのかもしれませんね。

★新刊★落ち着いた色彩とストーリーで夢の世界へ……。
さあ、おやすみの直前。まだまだ起きていたい子も、この絵本を読んで、おやすみしましょう。
優しく繊細なタッチと、静かな文章。読んでいるママやパパも眠くなって、子どもと一緒に夢の中……なんてこともあるかもしれません。穏やかな気持ちで心地良い眠りにつくことができる一冊です。

みんな みんな おやすみなさい みんな みんな おやすみなさい」 作:いまむら あしこ
絵:にしざか ひろみ
出版社:あすなろ書房

幼い子どもたちに向けた、おやすみなさいの絵本。子ひつじたちも、ふくろうたちも、子うさぎたちも、だんだん眠くなってきた。人間の子どもたちも、楽しい夢見てぐっすり眠れ。

※掲載されている情報は公開当時のものです。

テキスト:木村春子(絵本ナビ編集部)

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おはなし会
2020年9月

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