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<宝物になる一冊>貴重なサイン本をご紹介します!

2016/03/25

【市川 宣子さん 松成 真理子さん サイン本】 るいくんとおばけくん

【市川 宣子さん 松成 真理子さん サイン本】 るいくんとおばけくん

絵本ナビでは、著者さん、出版社さんのご協力をいただき、著者サイン本の販売を行っています。

一冊一冊に直筆でサインを書いていく作業は、私たちが思っている以上に手のかかる作業です。
それでも、読者の方に喜んでもらいたい、想いを届けたい…そんな一心で制作の合間を縫ってサインを書いてくださっています。
だからこそ、その作品が好きな読者、著者のファンの方にとっては「宝物の一冊」になります。

また、新しい作家さんにとっては、一人でも多くの方に作品を読んでもらえるチャンスでもあります。
サイン本をきっかけに、その作品や著者さんのことを知るということもあるでしょう。
そんな「出会いの一冊」にもなるはずです。

以上の理由から、サイン本の販売数はどうしても限られてしまいます。
現在販売中のサイン本も、在庫が無くなり次第販売終了の貴重なものばかりです。
そこで、まだ購入可能なサイン本を1冊ずつご紹介していきたいと思います。
気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
● 【市川 宣子さん 松成 真理子さん サイン本】 るいくんとおばけくん

よーく見ると、見返しの絵の中に直筆のサインが描いてありますよ♪
おばけくん、見つけられるでしょうか。
● るいくんってね、おばけとお友だちなんだよ!

るいくんってね、おばけとお友だちなんだよ。
うらやましいな。

るいくんとおばけくんとの出会いは、おしっこに行ったとき。
夜中に目がさめたるいくんが、まっくらな廊下をそーっとのぞくと・・・
ふわふわ、ひらひら、小さな何かが飛んでいった!
「ようし、つかまえちゃえ!」
るいくんは虫とりあみで追いかけたけど、なかなかつかまんない。
「ふひゃひゃひゃ、くすぐったあい。」
笑い出したおばけくんはとってもチャーミングで、ちっとも怖くないみたい。
その後、ふたりともおしっこを我慢していたから、一緒におしっこに行ってお友だちになったんだって。おしっこともだち、だね。

次に出会ったのは、お父さんが遊園地に行く約束をやぶったから、怒ってパパのベッドの下にかくれた時。その時は、シーツを使っておばけあそびごっこをして、おばけの動き方を教わったね。
ほかにも、るいくんがお留守番をしている時、迷子になりそうになった時、お風呂に入っている時、ふいにやってきて遊んでくれるおばけくん。いつだって二人は一緒。
ある時、おばけくんがつれていってくれたのは、おばけ幼稚園。ここもすっごく楽しそうだけど・・・でもね。ぼくも春から幼稚園に行くんだ!

るいくんとおばけくんのお話、なんて可愛らしいのでしょう。
一緒に笑っているとき、マシュマロを食べているとき、おならをしたとき、みんなに見てもらいたい場面がたっくさん。それにふわふわのおばけくん、表情豊かなるいくんの顔。絵とお話がぴったり!読む人の心をつかんで離しません。
友だちっていいね、友だちといると楽しいね。二人の気持ちが絵本中から伝わってきますよ。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)


市川 宣子(いちかわのぶこ)

『ケイゾウさんは四月がきらいです。』(さとうあや・絵/福音館書店)第56回小学館児童出版文化賞受賞『きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは……』(はたこうしろう・絵/ひさかたチャイルド)で第48回野間児童文芸賞受賞。『あまやどり』(陣崎草子・絵/文研出版)で第24回ひろすけ童話賞受賞。そのほかの絵本作品に『さいしゅうれっしゃのあとで』(柿本幸造・絵/ひさかたチャイルド)、『るいくんとおばけくん』(松成真理子・絵/小学館)、『きょうりゅうがすわっていた』(矢吹申彦・絵/福音館書店)ほか多数。


松成 真理子(まつなりまりこ)

1959年生まれ。大阪府出身。イラストレーター、絵本作家。『まいごのどんぐり』(童心社)で児童文芸新人賞受賞。紙芝居『うぐいすのホー』(童心社)で第43回五山賞奨励賞受賞。『じいじのさくら山』(白泉社)などの作品の評価も高く、読者、専門家の注目を集めている。ほかに『こいぬのこん』(学研)、『くまとクマ』(童心社)、『ぼくのくつ』(ひさかたチャイルド)などの作品がある。 


絵本ナビ編集部

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