車輪のついたおかしな舟が、大空を飛んでを行く。舟は、羽根を撃たれた鳥を乗せ、いじめられている女の子を乗せ、働かされて弱っている男の子を乗せ、なおも大空を行く…。この本は、世界中の1800人もの子供たちの協力を得てつくられました。
題名からは想像できない内容でした。読み終わって感動しました。ぜひ多くの人たちに読んでほしいと思いました。
読んでいるうちに、長谷川義史の「ぼくがラーメンたべているとき」を思い出しました。「ぼくが…」の方は、同じ日の同じ時刻に、世界のどこかでは働いている子ども、戦火で倒れている子どもがいるというもの。
こちらの本は、そういう子どもたちを救い出します。すべての大人が、子どもには幸せであってほしいと願ってほしいと思います。でも、実際に世界のどこかでは貧しかったり戦争だったりで、幸せとは言えない子どもたちが大勢います。その子どもたちの存在を私はどこかで気にかけながらもどこかで忘れています。
この本は、クェンティン・ブレイクと1800人の子どもたちの協力でできた本だそうです。見返しには、その子どもたちの名前が記されています。
子どもたちが自分のこととして、児童虐待、戦争、いじめなどを考えているのは、心強いことです。でも、大人として何か子どもたちのためにできないかとも思います。
大人としてまず私ができること、それはこの絵本を多くの人たちに読んでもらうことだと思います。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子6歳)
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