犬のジョン・ブラウンは,ローズおばあさんが1人きりで住む古い家を守ってきました.ところが,2人だけの世界に突然わりこんできた1ぴきの黒ネコをめぐって,ドラマが始まります.
この絵本も高学年の読み聞かせリストの中で見つけたものです。
でも、この絵本感想を書く人泣かせの絵本かもしれないと思ったのは私だけかもしれません。
読んでいる時、クスッとするところもあるし、読後「ああよかった」とも思える、でもこの感情って何なの?と問い直して言語化するのって難しい。
犬とおばあさんだけの生活の中に、入り込んできた一匹のねこ。おばあさんがねこに興味を示すのがおもしろくない犬。
その生活で充足している二者関係にとって、その関係が三角関係になるのは好ましくないのかもしれない。
犬とおばあさんとの関係とだけ考えると限定的だけれど、こういうことって、たとえば下の子が生まれる時の上の子の気持ちとか、生活の中でも同じようなことはありそうで。
先に気がついた人が折れるというのかな。自分の内的な枠を広げるってこんなことをいうのかなとも思えてました。
わかりにくい感想ですけれど、読んだ人がどんな風に感じるのか?感想を聞いてみたい本の一つです。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)
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