
アンデルセン『親指姫』の絵本を、このたび復刊します。本作は、『はなをくんくん』『ピーターのいす』の訳者で詩人の木島始と、『ぐるんぱのようちえん』の画家・堀内誠一が、原作に忠実に訳し、描いた1967年初版の意欲作です。このたび原画から新たに作り直すことで、アンデルセンの世界が、美しくよみがえりました。文字も読みやすくリニューアル。周囲に翻弄されつつも、まっすぐに生きたちいさな少女の物語を、お楽しみください。

アンデルセン生誕百年記念の復刊。世に言う親指姫です。
以前、図書館で借りて読みました。姫好きの娘には、こちらがねを上げるほど繰り返させられたものです。というのも、本来のアンデルセンのお話に近いので、長いのです。
読む親泣かせです。
遥かに遠くまで続く刈かぶの畑のなかのちいちゃんのはかないこと絵には心打たれます。
もぐらの家にお嫁に行くとき、着るドレスは蜘蛛の糸をつむいでちいちゃん自身が作っていたこと、花の妖精の女王になったときつけた羽は蝿の羽だったことなど、だいぶ知らないこともありました。
親もお話の世界にどっぷりつかれます。
(佐保姫さん 30代・ママ 女の子3歳)
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