『わたしは だあれ?』『パンダのあかちゃん おっとっと』に続くわたなべさとこさんの絵本。
こちょこちょが大好きなくまの子ちゃんが、おさんぽしています。とことことこ。
ひよこちゃんに出会って、こちょこちょします。ほら、こんなふうに。
「ちょん ちょん ちょんの こーちょこちょ こちょ こちょ こちょ こちょ」
くすぐられたひよこちゃんは「ぴよよ! ぴよよ! ぴーぴーぴー」と笑顔。
くまの子ちゃんは、かえるちゃんやこぶたちゃんを、次々こちょこちょ。
みんな素敵な声で笑います。「けろろ けろろ!」「ぶひひ!ぶひぶひ」
ちょっぴりこわいあの動物は、くすぐったらどんな声を出すかな?
くすぐりっこが楽しい! 親子のコミュニケーションを育む、こちょこちょ遊び絵本。
じつは、ある保育園の園長先生からこちょこちょ遊び絵本の企画提案があって誕生した絵本なのだそうです。
わたなべさとこさんが何度もダミーを作り直し、保育園の子どもたちへの読み聞かせを、繰り返し、実践。
子どもの反応、保育士さんの意見、絵本の勉強会で寄せられた感想などを盛り込んで、1年ほどかけてつくっていったそうです。
「こちょこちょしーましょ」「こーちょこちょ こちょこちょ」と言葉にあわせて、絵本の中の動物をくすぐり、子どもをくすぐると、みんな笑顔になりますよ。
小さなお子さんとのスキンシップにぴったりの絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
続きを読む