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ロミラのゆめ」 みんなの声

ロミラのゆめ 作:金田 卓也
絵:金田 常代
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:1982年11月
ISBN:9784033310701
評価スコア 4.5
評価ランキング 8,827
みんなの声 総数 3
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  • ネパールの山奥の暮らし

    1982年刊行。山奥の村に住む少女が、電気も水道もない農村で、ヤギの面倒を見たり、家の仕事を手伝ったりしながら暮らす様子を描く。巻末に筆者たち二人のネパールでの暮らしや、子どもたちの様子、意見なども記す。

    今や電気も水道もない生活など想像もつかないが、私の祖父母たちの時代は、まだ井戸で水を汲んだり、薪で炊事をしたりするのが普通だったという。もちろんテレビもスマホもなく、情報もなかなか入ってこず、娯楽といえば近所の人の人事関係の噂話くらいという生活。
    それが普通だったのに、一気に電気・水道・情報化して、暮らしがどんどん変わっていった。日本で起きたことだが、この絵本で見るようなネパールや他の地域でも生活の変化が起きている。

    この絵本で描かれている素朴な生活は、決して「楽園」ではない。
    しかし、人間が体を使い、知恵を使い、近所の人たちと交流しながら厳しい環境のなか生き延びていく様子が、生き生きと描かれている。生きている張り合いが感じられる。
    なんでも便利になって、なんでもやってもらえて、何も大変なことがなくなってしまうと、何もやることがなくて、やる必要もなくて、どうでもよくなって、生きている意味が分からなくなるのかもしれない。
    あまり良い例えではないが、高齢者施設で、至れり尽くせりでも面会者ゼロの、無表情な人たちと、過疎化した農村で人の噂話をしながら自分で野菜を育ててたくましく生き抜いている爺さん、婆さんたちは、同じ人類とは思えないくらい、違う。
    そのことを思い出させる絵本だった。

    人間が生きるのは、ただ便利で快適なだけではだめなのだろう。
    できればほどほどに不便で、毎日適当に体も頭も使い、時々楽しみがあるくらいがちょうどいいのだ。
    この絵本を読んで、そう思った。

    美しい絵で、個性的な色使いで印象的だが、人生のいろんな部分も含めて「生きる」ということを表現しているような、深みがある絵だ。決して甘い・かわいいだけではない、生きる覚悟のようなものが感じられる。それが延々と続いている人間の歴史を連想させる力がある。

    投稿日:2021/09/10

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  • 心が洗われるような

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子6歳、男の子3歳

    日本絵本賞受賞作品ということで読んでみました。

    ネパールのお話で、
    絵も日本人の描いた絵とは違う感じで、
    独特の雰囲気や色遣いです。
    でも、作も絵も日本人みたいですね。
    なので、異文化理解として読んでも面白いと思います。

    純情で清らかというか、
    ロミラの心や行動が美しく、
    心が洗われるような絵本でした。

    投稿日:2019/02/13

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  • とっても美しい!

    ネパールを舞台にしたお話です。
    パパがネパール人なので、3歳の息子に読んで聞かせています。

    ヒマラヤのふもとの村が舞台。
    ロミラという少女の日常の物語です。

    ヒマラヤの風景を描いている絵もとってもキレイですが、
    日本語の文章もとっても美しい。
    読み聞かせをしていて、その美しい響きにうっとりしてしまいます。

    ロミラという少女の心も、
    美しいヒマラヤの空気と同じく、とっても清らか。
    毎日、小さなことに感謝をして生きていくその姿勢は、
    大人にも大切なことを思い出させてくれます。

    ところどころ、ネパール語の単語が出てきます。
    山の名前とか、神様の名前とか。
    ちゃんと注釈もあって、とっても分かりやすいですよ。

    投稿日:2010/08/25

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