『イラナイヨ』という名前は彼が引っ越し中の住人に『それはいらないよ』と言われたのを勘違いしたことから名乗るようになったものです。
長い間 屋根裏で忘れ去られ、原型を自分でもわからないイラナイヨ。薄汚れ、ボロボロで何のぬいぐるみか誰にもわかりません。
ネズミに誘われて外を歩き、色んな生き物に出会う中で、少しずつ元の自分の姿を思い出します。
イラナイヨは薄汚れてほったらかしの自分の姿を水鏡に映し、ポロポロと涙をこぼします。
そんな中、親切な猫に出会います。
猫との出会いから、自らの持ち主、本来の姿を取り戻すイラナイヨ。
見開きページで元通りになって行くイラナイヨの姿はとても可愛くて、幸せな気持ちになります。
子供達もこのページが大好きで、何度も見ていました。
最初はさみしいイラナイヨが、だんだん自分を思い出し、幸せになるお話はとてもほのぼのできてオススメです。