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オットー 戦火をくぐったテディベア」 ママの声

オットー 戦火をくぐったテディベア 作・絵:トミー・ウンゲラー
訳:鏡哲生
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2004年12月
ISBN:9784566008007
評価スコア 4.75
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みんなの声 総数 23
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17件見つかりました

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  • 当時の空気感

    オットーは友人に進められ、いずれ息子もわかるときがくるだろうと早々に購入しました。

    よくよく確認するとトミー・ウンゲラーの作品。
    「すてきな3人ぐみ」「人食いゼルダ〜」「へびのクリクター」
    「つきおとこ」なぜか、我が家に揃っていくウンゲラーの絵本。

    書かれた当時の政治状況がリアルに感じられます。
    読後もフィクションだけど、フィクションの匂いがしない。
    絵本の世界に浸っていられる文字と絵。

    友情は変わらないもの。
    仲間はずっと仲間。
    戦争のない世界に済んでいるとか、いないとか関係なく読み応えのある本です。

    ラスト・・・ボロボロのくまさんが(オットー)タイプしてる絵がなんともかわいらしいのです。

    投稿日:2012/01/27

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    1
  • 戦争にまつわる哀愁が出ています

    ドイツ生まれのテディベア、オットー。ユダヤ人のデビッドのものになりますが、彼はユダヤ人の金の星をつけられ、離れ離れに、、、。いろんな人の手を経て、最後にまたオットーはデビッドにめぐり合えるんです。

    戦争は本当に悲しいものですが、最後に救いがあって良かったです。

    3歳の娘には完璧に理解できなかったのですが、なんとなく感じ取るものがあったようです。

    投稿日:2011/09/08

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    1
  • 高学年のお話し会に使ってみたい

     くたびれたテディベアの表紙に興味を持ちました。
     ドイツの工場で生まれ、デビッドの誕生日に両親から贈られたもの。
     この時代のドイツということは、マルガレーテ・シュタイフ社のものですね。
     これは本物、いえ元祖テディベア。

     デビッドと親友オスカーによって名付けられました。
     名はオットー。
     テディベアオットーの経験したことを、彼の目を通してこの時代について語らせています。 
     “人はだれもが同じ「人間」なのに”の言葉は、痛烈です。
     戦争と差別が、数奇な運命をオットーに経験させ、この物語を引っ張っていきます。
     私たちの世代は、経験していない戦争。
     このテディベアに教えられます。
     “平凡だけど平和な人生、ゆったりと流れる時間”も、胸打たれました。
     骨董屋の主人が、修復しながら、オットーにかける「おまえは価値のある人形」という言葉を、 私は、この絵本の読み手として、“語り手オットーの真価”に同意し賞賛します。
     数々繕われた跡は、オットーがあの時代を生きた歴史でした。
     エンディングが、お話ならではの感動でした。
     
     お話し会に使ってみたいと思いました。
     高学年でしょうね、惨劇の挿絵に耐えうるのは。

    投稿日:2009/10/12

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    1
  • 「幸せに終わってよかった」

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子9歳

    「アン・ハッピーに終わらなくてよかった〜。このまま悪い終わり方をするか、幸せになるか、最後はどっちかだと思ったんだよね〜」
    読み終わってすぐ、こういったのは上の子です。
    私はラストだけは人から聞いていて知っていたのですが、自分でちゃんと読んだことがなくて、図書館で探してきました。

    想像していたより、ずっといいお話でした。
    そして「すてきな三にんぐみ」の作者だということに、とても驚きました。全然、雰囲気が違いますよね〜?

    大体、どの学校でも、ボランティアで入る「読み語り」の時間は朝が多いと思うのですが、しばらくこういったボランティアの活動をしていると、たいていの講座・講義なので「朝から重たくなる話はしない方がベスト。特に、戦争物は、よく考えてから使わないといけない」と、講師の方からご教示いただきます。
    でも、戦争ものの絵本とはいえ、この絵本なら読み語りに使っても問題ないと、私は思いました。
    むしろこの絵本なら、「戦争を知らない子ども達」に「戦争」がどういうものか、その輪郭だけでも伝わるような気さえします。

    うちの上の子はわりと感受性が強く、悲しいものは避けて通るタイプです。その子が、これは「幸せに終わってよかった」と、気持ちよくいえる絵本なので、私と、子どもの二人とも評価は「自信を持って薦めたい絵本」です。

    投稿日:2009/06/02

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    1
  • 平和の大切さ

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    戦争や人種差別で多くの人が苦しんだ事実を、改めて思い起こさせます。
    何の非もないのに犠牲になる子供たち、そしてこのテディベア。
    胸の傷がその残酷さを物語っています。
    最後に帰るべき場所に無事に戻ることができたテディベアですが、正直「よかった、よかった」とは喜びきれない何かが残ります。
    出会いと別れを繰り返し、心身ともにあらゆる痛みを感じてきた過去。
    戦争さえなければ、穏やかに少年とそして家族と共に過ごせていたんですものね。
    平和の大切さを感じることのできる絵本です。

    投稿日:2009/03/24

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    1
  • テディベアの数奇な運命

    副題として「戦火をくぐったテディベア」とあり、表紙の絵に引かれたこともあり、息子と読んでみました。

    後で、絵本ナビの紹介欄を見たら自伝的な要素がある作品と知りました。

    戦火をくぐり抜けたテディベアの数奇な運命にとても心惹かれました。

    デビッドが「ユダヤ人」として黄色い星を胸につけなくてはいけなくなった場面では、ユダヤ人の迫害のことを思いました。

    息子にとっては人種差別があったということもまだ知らない歴史でした。

    子どもの大切な玩具として愛される存在のテディベアが、このような運命をたどらなくてはいけなかったことは、とても哀切な思いでした。

    平和であることのありがたさを思うと共に、このような歴史もあったことも忘れずにいたいし、子どもと一緒に知っていきたいと思いました。

    投稿日:2009/02/25

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    1
  • 戦争は人生を変えてしまう

    • すずらんぷさん
    • 40代
    • ママ
    • 大阪府
    • 女の子13歳、女の子10歳

    戦争に人生を翻弄された三人、その中のオットーというテディベアの視点から物語は語られていきます。デビッドの誕生日プレゼントだったオットーは、デビッドの友達のオスカーとともに楽しい日々を過ごしていますが、ある日デビッドがユダヤ人を示す黄色い印をつけられるようになってから、オットーの目に映る世界がどんどん変わっていきます。
    強制収容所へと連行されるデビッド一家、兵隊となって戦地へ赴くオスカーの父親、そしてオットー自身も戦争によって爆撃され銃弾を受けます。
    そこから様々な人の手を渡り、なかなか安住の地を得ることの出来ないオットーですが、何十年もたってから、ある出会いを果たすことになります。
    重いテーマを扱っているのですが、この出会いによって読後感は悲しいだけのものでなく、どこか希望を感じさせるものになっています。とはいえ、戦争によって、いわれのない差別によって、罪の無い人々が引き離される世の中はやはり間違っています。楽しい絵本、面白い絵本だけでなく「こんな事実があったんだよ」と伝えることは、私達大人の責任だと感じました。
    小学生以上の皆さんに読んでほしい、そして何かを感じてほしい絵本です。

    投稿日:2009/01/31

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    1
  • 静かに切り裂かれる日常

    • PDさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子8歳

    ウンゲラーの作品であるということを後になって知りました。
    でもウンゲラー作ということを意識せずに読んでも、考えさせられる深い絵本です。

    まず冒頭で不気味さを感じました。
    戦争が始まり、デビット家族が連行されていくシーン。
    とても自然なのです。昨日まで普通にいっしょに遊んでいたのに、ある日突然、引越しでもするかのように友達の家族がいなくなるのです。

    私たちは日常に戦争という脅威が起こるわけがないと信じて生きています。デビットやオスカーもそうだったのではないかと思います。
    そうだったはずなのに、唐突に日常を切り裂く悲劇が静かにおとずれる。

    戦争だけではありません。不良少年たちやホームレスの老婆など、テディベアのオットーはさまざまなものに対峙していくことになります。

    息子は、もう、ずっとずっと昔に戦争は終わったのだから、自分は関係ないと言います。
    私も幼いころ、そう思って大きくなりました。
    けれど実際に今この瞬間にも、世界ではさまざまな悲劇が起きています。
    一人ひとりに悲劇を止める力はなくても、それは深く悲しくおろかなことであるという事実を伝えていくことが重要なのだと、改めて考えさせられました。

    投稿日:2007/12/25

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  • 心に沁みる本

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子12歳、男の子9歳、男の子6歳

    迷いに迷った末、6年生の教室で読みました。
    なぜ迷ったのかというと、戦争を扱ったものを朝読書の時間に読むのは、ボランティアの立場としてはどうなのかと考えるところがあったのです。
    でも、戦争そのものがテーマというわけではありませんし、なにより心に沁み込んでくる内容なので、あと2回しか機会のない6年生の読み聞かせに読むことにしました。
    結果は、私が思ったよりもずっと、反応がありました。
    いつもは少しザワザワしたり、なんとなくモゾモゾとしている子がいたり、途中で飽きてしまう子がいたりするのですが、教室が水を打ったようにシーンとし、全員が食い入るように本を見つめていました。
    いつもは、皆の反応を気にするあまり、私の読み聞かせを歓迎しない娘が、帰ってくるなり、「誰一人として聞いてない子はいなかったよ! また読み聞かせに来て。」と言い出す程でした。
    戦争も含めて、人々の荒廃した気持ちは、静かな平和を願う弱者を完膚なきままに痛めつけます。
    その悲しみや痛みを淡々と描きながら、最後には救いがあり、読み終わった後に決して暗い気持ちに陥らせないトミー・ウンゲラーの筆力には凄いものがあります。
    楽しくて面白い本だけでなく、このように読み応えのある本も、是非子どもに紹介していきたいものです。

    投稿日:2007/01/25

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  • 新年早々、私への忠告絵本でした!

    • ぼのさん
    • 40代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子12歳、女の子10歳、女の子5歳

    紫のしみ、薄汚れて、継ぎ目だらけのテディベア!
    何だか、妙にショッキングな表紙が、印象に残っていて・・・どんなお話なのか、誰が書いたのかも、まったく知らずに、図書館で「ああ!コレだ〜!!」と手に取り借りてきました。

    私が、読み始めると・・・
    最近は、頭の中に野球しかなく、絵本タイムにもめったに付き合ってくれなくなった長男でさえ、真剣に聞き入りました。

    そっか〜!かの有名な『すてきな三にんぐみ』の作家トミー・ウンゲラーさんがかかれた絵本だったんですね!
    しかも、まったく違う切り口(実話なんですね?!)で、人種差別や戦争の悲惨さを訴えかけます。
    ユダヤ人であるために、大切なテディベア=オットーや大親友のオスカーと引き裂かれ、収容所で生活しなければならなくなった少年デビッド。
    3人の辿る運命を、オットーの目を通して伝えます。

    子どもたちが感じた、「何故?どうして?」の疑問を、大切にしてやりたいです。

    嫌な事件ばかりある現代、ついつい絵本の中だけでも・・・と、楽しい・笑える・明るい絵本ばかり読みがちな私にも、たまには、シリアスに考える絵本を読みなさい!・・・なんて、新年早々メッセージが込められた絵本でした〜。

    投稿日:2006/01/14

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