島ひきおに」 みんなの声

島ひきおに 作:山下 明生
絵:梶山 俊夫
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:1973年02月
ISBN:9784033300207
評価スコア 4.65
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みんなの声 総数 51
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51件見つかりました

  • 子供のやさしさに

    • らずもねさん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 男の子2歳、男の子0歳

    島に一人で住む鬼が友達欲しさに人間達がいる近くまで
    一生懸命島を引っ張ってやってきます
    しかし人間達はこわさのあまり
    嘘をつき、冷たくどうにかして鬼を追い出そうと躍起になります
    純粋で素直な鬼は行き場をなくし
    海の中を沖へ沖へとさまよいます

    あまりにも切なく寂しいお話なのですが
    冷たい人間達を目の当たりにして
    息子は
    「ひどい!一緒に遊んであげればいいのに」と憤りました。

    楽しいばかりの絵本が多い中
    このような後味の悪さゆえに
    大人も子供もしんみり考えさせられる絵本は貴重です。
    自分だったらどうしてあげるだろうか?と
    いやでも考えさせられるステキな一冊です

    そんな時、優しく成長している子供に感動したりしました

    投稿日:2010/12/27

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  • 切ない

    • オパーサンさん
    • 30代
    • ママ
    • 福島県
    • 女の子4歳、女の子1歳

    とても切ないおはなしです。
    ちょんびりちょんびり体を伸ばしながら進む鬼の周りは波ばかり。どこまでもどこまでも続く海。そしてどこまでもどこまでも深い鬼の孤独。何ともやるせない気持ちにとらわれました。
    はたして4歳の娘は受け止めらるかな?と思いながら読みましたが、最後までじーっと聞いていて、読み終わると「かわいそうだよね。私だったら絶対に遊んであげる。」と。
    この年齢では、上出来の感想でしょう。
    偏見にとらわれず、鬼の純粋な気持ちを感じ、優しくしたいと思えるのですから。
    いつまでもその気持ちを持ち続けてほしいなぁと、素直に「遊んであげる」と言えない母は思います。
    読んでいい気持ちになる絵本ではありませんが、こういう考えさせてくれる絵本も必要ですよね。まだ心が柔らかいうちに、一度は触れておきたい絵本だと感じました。

    投稿日:2010/03/28

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  • せつないおはなしでした

    • イザリウオさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 男の子9歳、男の子7歳

    広島県にいいつたえられたお話だそうで、読み終わって、なんとも切ない気持ちになりました。
    ひとりぼっちの鬼が、寂しくて寂しくて、だれかと一緒にいたいと思う気持ちが、ひしひしと伝わってきて、どうしてだれもわかってあげられなかったのだろうと思いました。
    見た目は鬼でも、人間を食べたりなんかしない鬼なのに・・・
    今の私には想像もつかないけれど、愛情を求めるって、ここまで強い気持ちなんだなあと思い知らされました。
    子供たちには、この鬼のような気持ちにさせてはいけないと思いました。

    投稿日:2010/02/26

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  • 鬼の気持ちがわかるかな?

    • ぽにょさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子4歳

    こういう昔話を読むと、人間って酷いよねって思う事がよくある。

    このお話も、1人ぼっちが寂しくて、ただ一緒に遊びたかっただけなのに、村人に恐れられ、騙され海に消えていく、とても切なく人間という生き物に苛立ちを覚える物語です。

    一緒に読んでいる娘も、「みんなひどいよね。鬼さん、遊びたいだけなのにねっ。」と悲しんでいました。

    今の気持ちを大切にして、相手の外見だけで判断して、気持ちを考えず、人を騙して保身する。そんな大人には、ならないで欲しいですね。

    投稿日:2010/02/13

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  • 鬼の心の痛みさびしさをわかって欲しい

    • doruさん
    • 40代
    • その他の方
    • 兵庫県
    • 姪9歳

    桃太郎や一寸ぼうしの鬼は勧善懲悪の中で完全に悪役ですが、島ひきおにの鬼は人恋しくて心寂しいのです。人恋しさに村から村にわたりますが、外見が鬼なだけで村人は嫌がります。このようなものは昔話の中で語られていますが、実際我々の近くでも似たようなことがあるのではないしょうか。子供たちに読んで聞かせて、鬼を回避する世界じゃなく、鬼と遊ぶ世界になりたいものです。

    投稿日:2010/02/09

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  • かなしすぎる・・・

    • 石の花さん
    • 30代
    • ママ
    • 石川県
    • 女の子10歳、男の子8歳

    小学3年生の教室で、朝読書の時間によみました。
    失敗です・・・朝から悲しい気分になりました・・・
    子供たちにはその後もう一冊、明るいのを読みましたが。
    私のほうが、ひきずってしまいました。

    一人ぼっちが寂しい鬼が、自分の住む島を引っ張って人間の住む近くに引っ越してくるが、にんげん側は大騒ぎ!!何とか、鬼を追い出そうと必死です。何処に行っても、受け入れてもらえない。

    とってもかわいそうなお話なんです。後味がよくない。
    でも、何でもかんでもハッピーエンドで終る最近の再話を考えると、これでいいと思います。

    仲間意識が出てくる、3.4年生頃に読んでみては・・・

    投稿日:2010/01/13

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  • せつない話です

    絵本の中では鬼はいつも悪者で、
    最後は正義の味方がやっつけて・・・

    そういうお話だとおもったら全然違いました。

    友達が欲しかった鬼、
    でも人間は鬼というだけで悪者扱い。

    鬼は友達を探しに島を引きながら海をさまよいます。


    4歳にはちょっと難しいと思ったのですが、
    かわいそう、切ないという感情はなかったものの、
    「友達見つかった?」と鬼の心配をしていました。

    投稿日:2009/11/11

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  • 偏見

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    鬼というだけで、恐れ嫌われる。
    「泣いた赤おに」もそうでしたが、相手に分かってもらえないことの辛さが胸に迫ってきます。

    確かに鬼が目の前に現れたら、怖くて逃げ出すでしょう。
    でも、話を聞いてもらってもなお信じてもらえない鬼の悲しさは、一体どうすれば報われるのでしょうか。

    鬼に限らず私たちは、相手をよく知りもしないで、見た目だけでその人を判断することがあると思います。
    偏見が相手をどれだけ傷つけるか。
    この鬼の悲しみを理解したとき、その重大さに気付くことができるのかもしれません。

    投稿日:2009/06/26

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  • 鬼って嫌われ者?

    淡々としていて、考えると、考えることが一杯詰まっているお話です。
    鬼は、鬼だから友だちができないの?
    こんなに、純粋で人恋しくて優しいのに仲間はずれなの?
    鬼は、鬼だからみんなから、鬼だと思われるらしい。
    でも、こんな昔話の中に、子供に伝えたいことが詰まっていると思いました。
    ハッピーエンドではなく、悲しい結末でもなく、鬼は友だちを求めてさまよい続けます。
    聞かせた子どもに、「鬼さん、可哀相だね」と言わせることができたら、いじめも減るのかもしれない。

    投稿日:2009/01/28

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  • むじゃきな鬼

    • ゆなちんさん
    • 30代
    • ママ
    • 広島県
    • 男の子5歳、女の子2歳

     海に浮かぶ島にひとりぼっちですんでいる鬼。とてもさびしくて、飛んでいる鳥や、沖を通る船をみては「こっちへおいで」と声をかけるけど誰も寄り付いてくれません。嵐の晩に間違えて助けを求めに島へ近寄ってきた猟師に、鬼は尋ねます。「あんたらと暮らしたいけどどうしたらいいか」って。
    猟師に教えられたとろおりにしたけど、村人から恐ろしがられた鬼は、村人たちの策略で島を追い出されてしまいます。

     無邪気な表情をしていて悪いことはしないのに、見た目の恐ろしさで迫害されてしまう悲しさがたんたんと描かれていて、なんだか切なくなる絵本です。しかし、読んだ後に、ほんわか暖かくなる絵本ばかりでなく、こういった絵本ももっと読みつがれていってもよいと思いました。

    投稿日:2008/06/15

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