島ひきおに」 みんなの声

島ひきおに 作:山下 明生
絵:梶山 俊夫
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:1973年02月
ISBN:9784033300207
評価スコア 4.65
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みんなの声 総数 51
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51件見つかりました

  • さびしがりやのおに

    • おしんさん
    • 40代
    • ママ
    • 鹿児島県
    • 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳

    広い海の真ん中、小さな島に、おにが一人ぼっちで住んでいました。さびしがりやのおには、空をわたる鳥や、沖を通る船に、
    「おーい、こちゃきて あそんでいけ!」
    と声をかけるのですが、誰も寄り付きません。
    ところが、ある嵐の晩、漁船が、おにの島にやってきました。
    今まで思っていたおにの印象とは少し違います。ただ、見た目は、どのページを見ても、大きなおにの迫力に圧倒されそうです。波の描き方もまたまた力強さを感じます。
    『しまひきおに』という題名がどこからくるのか、そして、鬼の気持ちを考えながら、じっくりと読んでみてください。

    投稿日:2008/06/13

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  • 自分がほんとに小さく感じられて・・・

    • とむままさん
    • 40代
    • ママ
    • 三重県
    • 男の子13歳、女の子11歳

    人間と暮らしたい鬼・・怖いからはっきり断れない人間の弱さ。

    そんなずる人間の気持ちに鬼は気づいているんだろうか?

    『ぜったい、気づいてるよ!それでも友だちになりたいんだよ・・』
    と娘の意見。

    毎年節分の時期にこの本を読んでいます。

    少し前に使い走りという役のいじめを体験した娘は今年は
    単におにが可愛そう・・という感情だけではなくなっていました。

    見かけで判断することはいけない。といいながらじぶんさえよければという人間のずるさを見抜き出したようです。

    読むたびに・・子供の成長が感じられます。

    ほんとに深い本だと思います。

    私自信も少なからず感じ方が変わってきているようで・・

    鬼をできるなら抱きしめて『もう・・いいよ』って言ってあげたくなっているのは、年をとったからかな?

    投稿日:2008/02/06

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  • 年齢と共に・・・

    このお話ほど、読後切ない気分になる絵本はないのではないでしょうか。
    大人になればなるほど、鬼の気持ちも村人の気持ちもわかって、ついつい自問自答してしまいます
    年齢があがればあがるほど、ずしーんと胸にくる絵本の1冊です。

    個人的には、お話の雰囲気に、声太い父さんの声があうと思います。
    なので、できたらこのお話は父さんに読んで欲しい。
    そんなふうに思っている絵本です。

    投稿日:2008/02/04

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  • 深いです。

    下の子が保育園から借りて帰ってきました。
    ちょうど節分だから鬼の本なんてぴったり!と
    思って読み進むと・・・

    なんだかとてもせつなくなりました。
    鬼はただ友達が欲しくて遊びたくて。
    なのに見かけで怖いと判断してしまう人々。
    1人位鬼と友達になってやろうって人が出てきて欲しかったなと
    思いながら、これって鬼じゃなくいじめとか
    現代の社会も反映しているんじゃないかと
    色々考えさせられました。
    子供達は「かわいそうだね」
    と言ってはいましたが、なんだか深い内容でした。

    投稿日:2008/02/05

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  • 鬼を見掛けで判断しないで

    • 天然素材さん
    • 30代
    • ママ
    • 静岡県
    • 男の子7歳、男の子4歳

    鬼=悪い・怖いではない。
    でも人間は見掛けで鬼を悪者と決めつけてしまう。
    それでも人間と仲良くなりたくて、友達を探しさまよい続ける鬼。
    「泣いた赤おに」の赤鬼には青鬼という親友がいたけれど、しまひきおには本当に1人ぼっち。
    涙もろい私より早く7歳の息子が涙ぐみ、「悪い鬼ばかりじゃないのに…」と言ったひと言。その気持ち忘れないでほしいと思いました。

    投稿日:2008/01/30

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  • 節分が近づき、「鬼は外」の鬼ですが、絵本では人間と友だちになりたがっている鬼って多いことに気づきます。このお話も、一緒に遊びたくって一生懸命でけなげな鬼を描いています。狭くて居場所がないから、島を引っ張って来ることが出来れば人間のそばにいてもいいなんて無理難題を言い、鬼にあきらめさせようとします。 「島ひきおにとケンムン」も切なすぎます。
     「ないた赤おに」も心優しい鬼でしたよね。鬼って人間を食べたり、暴れたりすると言われていますが、本当のところはどうなのでしょうか? 子供達にはやさしい鬼もいるのだねと言いながら読んでいます。

    投稿日:2008/01/26

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  • 仲良くする勇気がない

    「えんやこら えんやこら」と島をひっぱる鬼は、迫力があります。まさに「鬼の形相」です。こんな様子で近づいてこられたら、誰だって村人と同じ気持ちになってしまうでしょう。

    広い海の中から、ひとりぼっちの鬼が月や雲に向かって声をかけている場面がせつなかったです。悲しくてやりきれないけれど、鬼となかよくする勇気はないです。
    昔話には、鬼がよくでてきますが、鬼って何の象徴だったのだろうと考えてしまいました。

    投稿日:2008/01/20

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  • テーマはこころ?

     「田中パパ」の本からみなさんの感想も読み、早いかなと思いつつ、まちきれず5歳孫娘に。

     期待に違わず、強烈な印象を受ける一冊でした。
     日本の社会で精一杯生きる我々が、(あえて、世界でなく)、抱え込んでいる「孤独感」。
     でも、生ある限り、生きつづける。
     「おーい、こちゃきて きて あそんでいけ!」と。

     ところで孫娘の反応は。
     ひざの上で静かに聞き入っていました。
     保育園生活が「今日遊ぼう」との遊び仲間づくりから始まり、「仲間外れ」も日常語となっている孫娘にとって、意外と感じるところがあったのかもしれません。

     じじいと孫が、それぞれに感じつつ、一冊の本によりこころが通じあうものがあったとすれば、幸いというべきか。

    投稿日:2007/11/25

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  • 今でも流れつづけているのかも

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子16歳、女の子14歳、女の子12歳

    とってもやるせない。

    純粋な鬼はただただ人間と遊びたい暮らしたい、それだけなのに、鬼だから受け入れてもらえない。
    人間は悪知恵を働かせ、鬼を悪者に仕立て上げ追い払う。
    居場所の見つからない鬼は自分の住処であった島を引きずりながら、何年も海をさまよう。

    私も鬼に同情しているけれど、現実社会で村人と同じような差別をしていないだろうか?
    人を見た目だけで絶対判断していないって言えるだろうか?
    ずっしり重い一冊でした。

    投稿日:2007/10/09

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  • 鬼の気持ちは永遠に

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子13歳、男の子11歳

    大人向けの絵本としても高い評価があったので、
    題名は前からよく聞いていましたが読みそびれていて、
    先日やっと図書館で読むことができました。
    表紙、中表紙から、梶山さんの絵の迫力に、一気に民話の世界に誘われます。
    海の真ん中の小さな島で寂しく暮らしていた鬼。
    誰かと一緒にいたくて声をかけるが、人間は誰も相手にしてくれず、
    唯一島を持ってきたら、の案を素直に受け止め、島を引き引き海を放浪する鬼・・・。
    その容姿ゆえに疎外される悲しみ、切なさ。
    でも決して自暴自棄にはならないのです。
    ひたすら信じて信じて・・・。
    広島県の敷島に伝わるそんな民話を、山下明生さんがいとおしむように
    再構成されました。
    孤独と愛の切々としたメッセージを味わって欲しいです。

    投稿日:2007/03/26

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