ぶたばあちゃん」 みんなの声

ぶたばあちゃん 作:マーガレット・ワイルド
絵:ロン・ブルックス
訳:今村 葦子
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1995年
ISBN:9784751514450
評価スコア 4.55
評価ランキング 6,843
みんなの声 総数 30
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  • 見送る者、見送られる者の思い

    • あまたろうさん
    • 40代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子7歳、男の子7歳

    ぶたばあちゃんと孫娘は、長い間一緒に暮らしてきました。あるとき、ぶたばあちゃんは自分の死期を悟ります。その日が来るまでにやっておかねばならないことがたくさんありました。身の回りの整理を済ませたぶたばあちゃんは、孫娘とゆっくり町を散歩します。木の葉のきらめき、雲の流れ、水面の東屋、土のにおい…すべての自然をまぶたに焼きつけながら。そして迎えた最後の夜。ぶたばあちゃんと孫娘は抱き合って眠りました…。
    悲しくて切ない、静かなおはなしです。見送る者、見送られる者の心を優しく描いています。最後のページで、ぶたばあちゃんが旅立った翌朝の孫娘の表情からたくさんの思いを受け取ったとき、こらえていた涙があふれてきました。全編を通じて淡い色彩と柔かな陰影がぶたばあちゃんと孫娘を包んでいます。人生の水辺を描いているように見える、見返しの色合いもすばらしいです。

    投稿日:2007/01/09

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  • 静かなやさしいおはなし

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子12歳、男の子9歳、男の子6歳

    死を迎える時の姿を描いた作品です。
    「死」という言葉は出てこないのですが、静かな中にその時を迎える緊張感が漂っています。
    登場人物は、ぶたばあちゃんと孫娘だけ。二人が支えあって慈しみ合って生きてきた様子もよくわかります。
    ぶたばあちゃんの、「その時」を迎える姿は、立派なのですが、私は遺される孫娘が心配になってしまいました。
    今まで自分を守ってくれた人が弱くなり、立場が逆転することで、いろいろ自分でするようになったり、心が強くなったりする様子はわかるのですが、本が始まってから終わるまでの時間では、孫娘が一人で生きていくまでの覚悟を身につけるには短すぎるような気がします。

    旅立つ者と遺される者。どちらにも等分に配慮してあればもっと良かったように思います。
    死を扱った本は難しいですね。

    投稿日:2006/09/09

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  • 大切で温かいモノ・・・・・・。

    • 梨華さん
    • 30代
    • その他の方
    • 北海道

    ぶたばあちゃんと孫むすめは、ふたりが知っている、いちばんいいやり方で「さよなら」をいいました。生きることと愛すること、あたえることと受け取ること、ぶたばあちゃんの死を通して様々なことを教えてくれる絵本。

    お婆ちゃんを見習って一生懸命家事をしている孫むすめと優しいお婆ちゃんのお話なのですが、ある日お婆ちゃんは自分の死を覚悟した行動をする様になります。
    そんなお婆ちゃんを見ていた孫娘は(>_<)
    お婆ちゃんとの約束。お婆ちゃんが孫に残してくれた大切で温かいモノ(; ;)
    心に染み入る作品でございました。お薦め作品です。

    投稿日:2006/06/07

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  • 命の終わりをやさしく語りかけています

    • とっちゃんさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子6歳、女の子2歳

    命の終わりの寂しい時間をやさしく語りかけている本です。
    6歳の娘はまだ死をはっきりと理解はできません。
    天国というところへ行っちゃったんだという漠然とした理解の程度です。
    この本は天国という言葉もでてきませんし、死という言葉もでてきません。ですから、子どもにぶたばあちゃんが死んでしまったんだということを気付かせるには、親の補足が必要かもしれません。娘も私の補足の言葉でなんとか「天国へ行っちゃったの?」と言っていました。でも、とても良い内容の本ですのでぜひとも読んであげたい本だと思います。

    投稿日:2006/03/07

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  • 生命の最期に

    • てんぐざるさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子9歳、女の子4歳

    子供の通っている幼稚園で、「絵本リレー」という取り組みがあって、今回、この絵本が我が家に回ってきました。
    素直にいい絵本でした。
    私もできることなら、このぶたばあちゃんのように、ゆったりと、そしてしっかりと生き抜いて、生きていたことに感謝しながら死んでいきたい。
    殺伐とした事件が多い中、小さいうちからこういう絵本に出会って、たくさんの子供達に心の洗濯をして欲しいなと思います。

    ここに登場するぶたばあちゃんは自分の「命の終わり」を感じ取り、大切な孫娘のために、生活していく上でやっておかなければならないことを、全て行います。
    そして、あまった時間を、自分の「目(心)のごちそう」の時間に当てます。
    ぶたばあちゃんは、孫娘とゆっくり、何度も休みながら、自分の住んでいた町を散歩します。
    最期に木々や花々や空、いろいろ見て、目にごちそうしてやりたいといって。
    そんなぶたばあちゃんの孫だから、孫娘の対応もとても心のこもった優しいものでした。(メッチャ、感動もんでっせ〜)
    ホント、ぜひ、読んでいただきたい絵本の1冊です。

    投稿日:2004/06/17

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  • 良いという人もいますが………。

    • ジョバンニさん
    • 40代
    • パパ
    • 広島県
    • 男の子5歳、女の子2歳

    死がテーマです。仲の良いブタばあちゃんと孫娘が最後まで悲しまず、健やかに暮らすお話しです。
    正直あまり好きではありません。作者は死に対する何かを述べようとしているのかも知れませんが、私には死ぬ前の準備はこれで万全!さあ!死ぬまで悲しまずに暮らしましょう。としか読み取れませんでした。
    さて作者のマーガレット・ワイルドは、マーガレット・ワイズ・ブラウンに名前もにていますが、彼女をかなり意識しているのでしょうか?寝ているブタばあちゃんに孫娘がチェロを弾いているシーンに出てくる絵は、お休みなさいお月さまと同じです。

    投稿日:2004/02/17

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  • 美しい生き方、逝き方

    • えっこさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子11歳、女の子8歳、女の子3歳

    「ぶたばあちゃん」というタイトルと絵の感じから、コミカルなお話を期待して手に取ったのですが・・・このギャップには圧倒されました。子供に読んであげていると必ず私が泣いてしまう本が何冊かあるのですが、この本はそのトップの座に躍り出ました。

    自分の寿命を悟ってしまったばあちゃんが、残された時間の中できれいに自分の生の後始末をしていきます。あたりに借りはないようにして、残される娘に面倒をかけないように。孫娘にはささやまな日常的なアドバイスとばあちゃんと最後に過ごす時間をプレゼントして。なんて、きれいな逝き方でしょうか。人間こうありたいとは思ってもなかなかできないでしょうね。

    孫娘が悲しいのをこらえてばあちゃんの死を受け入れ様としている姿にも心を打たれます。二人の間を静かな時間が流れて行きます。一番取り乱しているのは本のこちら側にいる私です。

    投稿日:2004/02/07

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  • ばあちゃんの笑顔がまたせつない

    • ムースさん
    • 30代
    • ママ
    • その他
    • 男の子9歳、女の子3歳

     ずーっとずっと読みたかった作品。やっと手にしました。ぶたばあちゃんの優しそうな笑顔、孫むすめのあどけないしぐさ……。読み進めていくうちにこらえるのがつらくなりました。淡く明るい水彩画が美しいです。シドニーに住んでいたことがあるので、オーストラリアの自然を思い出しながらページをめくりました。
     最愛の孫むすめに抱かれ、ぶたばあちゃんは幸せな旅立ちを迎えたと思います。息子は私の顔をのぞき「死んだの?」と一言。今はまだわからないかも知れないけれど、いつかまたぶたばあちゃんのことを思い出す日があるでしょう。大切な一冊になりました。

    投稿日:2003/07/03

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  • ちょっぴり、せつないお話。

    • ママちゃんさん
    • 20代
    • ママ
    • 栃木県
    • 男の子4歳、男の子1歳

     おばあちゃんぶたと孫のぶたのお話。おばあちゃんぶたは、歳をとり、お別れの日が近いことを感じて、この世の自然の素晴らしさを目に焼き付け、孫むすめと分かち合うのでした。
     そして最後の夜、孫むすめは、幼い頃おばあちゃんが抱きしめてくれた思い出を、恩返しするかのように、ベッドでおばあちゃんを抱き締めたまま、次の朝お別れをしたのでした。
     主人公はぶたですが、読み進めるうちに自分のおばあちゃんと重なり、最後の思い出が思い出され、胸が熱くなりました。
     もう少し、大きくなってからまた読んでもらいたい作品の一つになりました。 

    投稿日:2003/06/09

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  • 涙・・・・・・

    この本はブタのおばあちゃんと孫娘の心温まるお話です。
    年をとったおばあちゃんは、自分の死期を知り身の回りの整理をはじめます。
    孫娘と一緒に思い出の場所を目にやきつけて最後ベッドに入ります。また全てをわかっていた孫娘は最後の夜ベッドで抱きしめあって眠りに着きます。
    生き物には必ず死が訪れる事、その死を冷静に受け止める事、最後に穏やかに死を迎える事。
    大人でもかなり難しい課題です。
    上の子は人一倍おばあちゃんっ子なので、読み終えた後涙が止まらず暫く寝付けない様でした。
    下の子は4歳ですが、ちゃんと理解していた様でやはり
    『ママも死んじゃうの?』と大泣き。
    死についての本は『忘れられないおくりもの』や『ずっとだいすきだよ』など読み聞かせましたが、こんなに大泣きしてしまう事はありませんでした。
    かなり重い本ですが、その後色々な事を話し合い、とても悲しいけど仕方のない事もあることをわかってくれました。
    子供の素直でストレートな心に私も感動してしまいました。

    投稿日:2003/06/02

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