「おでかけのまえに」 みんなの声

わが娘が出かける前に絵本にあるようなことをしたらとんでもなく怒って、もうおでかけなんて行かないという｢罰｣を与えてしまうのではないかとさえ思ってしまいます。
この本は自分が子育てに疲れているときに気持ちを落ち着かせてくれる本だと思っています。

日曜日に家族とピクニックに行くことになったあやこちゃん。嬉しい気持ちを押さえきれず、お手伝いをしようとしますが、がんばり過ぎてかえって仕事を増やしてしまいます。お弁当をぐちゃぐちゃにしてしまったり、お父さんの荷物をめちゃくちゃにかばんに詰め込んだり、お化粧しようとして顔を真っ赤にしたり。あげくのはてには転んで服までどろんこにしちゃうのです。でもお母さんは怒ったりしません。誰もが子どもの時に経験する浮き立つような気分故にしてしまう失敗。自分もこんな風だったなと思い出させてくれると同時に、子どものこんな失敗に対してイライラしてしまう自分に、ちょっと一息つかせてくれるような絵本です。林明子さんの絵でほのぼのとしていて、私もあやこちゃんのお母さんのようにやさしくしてあげたいと思いました。

おでかけの前の慌しいひとときに、やってくれる！と思わず苦笑い。でも、女のこのなんともいえない満足そうな、ちょっと困ったような顔が好きです。
絵本にでてくるお父さん、お母さんのように、怒ったりせず、ゆとりをもっていかなくっちゃ！

ピクニックに行く為に用意していたお弁当はぐしゃぐしゃに詰めてしまうし、用意していたカバンの中身も出してしまうし、出かける直前になって、服はよごしてしまう。　私だったら「もう！」ってヒステリックになってしまうかも・・・
でも林明子さんのお話はお父さんもお母さんも決して怒らない、「手伝おうとして失敗してしまっただけだから」優しさに心が暖かくなります。

大人が忙しくったって、子供には関係ない。お母さんにかまっていたい。どこの子供もそうよね。だからこそ、忙しいときにほうっておくとこうなっちゃうんだよなぁ。お手伝いのおにぎりぐるぐる、これ、うちもやった！口紅ぐるぐる、これもこれも！え、洋服汚したの？おでかけ用だったのに・・・あるある。最近、懐かしげにこの本を引っ張り出してきた娘は、ひたすら、苦笑いの本でした。でも、これを明るく楽しく読めるこの本はほんとにすてき！

お出かけ前の子供の様子がよく書かれてます。
子供と一緒に読んでいつも出かける時のことを想像しました。
もう少したつと子供も同じことをするのかなぁと思って今から覚悟をしなくては…と少し思ってしまいました。

主人公のあやこがかわいい。これを読んで子供はみんな同じなんだなぁ・・・と思いました。いつも自分が怒っていることを反省させられ、おおらかな気持ちになれました。娘もあやこに共感したのか大好きで、絵本の中のセリフを覚えて日常でもつかっていました。