寒い寒い冬、外で遊べない日、ひろこさんは、ストーブのそばで、友だちに手紙を書きました。
その友だちというのは、森で出会ったどうぶつたちなんです。
一緒に遊んだときのことを思い出し、春になったら会いましょうと書いて、森のまんなかにある、大きなもみの木にさげておきました。
心が、ほのぼのとしてきました。一生懸命、お手紙を書く様子はもちろんのこと、ひとつひとつのお手紙に、心がこもっていました。
書きながら、相手のことを思い出し、そしてある約束をする。最近では、手紙を書くこともすっかり少なくなりました。ひろこさんの書く様子を見て、遠い昔の自分を思い出しました。
また、手紙が書きたくなりました。やっぱり、『お手紙』っていいな。