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ひとつのねがい」 みんなの声

ひとつのねがい 作:はまだひろすけ
絵:しまだ・しほ
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2013年11月19日
ISBN:9784652200261
評価スコア 4.7
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みんなの声 総数 22
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22件見つかりました

  • 「ひとつのねがい」は地味な「がい灯」のおはなしです。地味すぎて素通りされてしまいそうな…。「がい灯」は自分の生き方を決めています。かなうとかなわないとにかかわらず「これが自分の生き方だ。自分の仕事だ。」
    自分探しに迷う人たちに、生きるとは覚悟を決めること。幸せの輝きとはこういうこと。身を持ってみせてくれているようです。

    童話は未来の世界を創る子どもたちに心のバトンを渡します。
    ひろすけ童話は心の中の星のような輝きをテーマに書き綴られていると私は思っています。異形のものというだけで差別したり怖がったり受け入れないなど不毛なこと、子ども達には未来の日本(世界?)を大きな心で築いて欲しいと願いがこめられているようにおもうのです。

    その美しい小さなおはなしを、しまだしほさんの美しい絵が何倍にも魅力的にしてくれています。まず 表紙のひとつのねがい のタイトル。優しいベージュの地に浮かぶ柔らかな蜜柑色の灯りに飛ぶ白い光の線が描く文字 こがね虫の薄い羽根 白い蛾の羽のなめらかなライン。心の綺麗なお父さんと天をも見通す眼差しの子ども。ガス灯の心の輝き。
    自分の心の奥から、〜ありがとう〜 の気持ちが温かく湧いてきました。

    投稿日:2017/11/28

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  • 外灯の願いは私の願い?

    浜田廣介のこの作品は初めて読みました。文章は、もちろん素晴らしいのですが、しまだしほさんの絵にも大変感動しました。外灯が白い蛾にさえも相手にされずに落ち込んだ時の真っ暗なページ・・・ドキンとしました。その他のページも色使いと状況や気持ちの表現がとてもぴったりします。絵本を読みながら、色彩についてこれほどリンクして考えたことはありませんでした。
     ちょうど現在の私の心境がこの主人公の外灯と重なります。何のとりえもない中で、一生懸命生きて来ましたが、一体自分の使命とはなんなんだろうと自問自答する日々が続いています。誰かの役に立つことと、自分の願いがぴったり重なったらさぞ幸福でしょう・・!
     外灯にとって役目を全うすること。それは人間にとっては死を迎えることと同じように思われます。そういう意味でもこの作品は年齢制限のない、普遍的なテーマを扱っていると思います。子どものための絵本・大人のための絵本・とこだわる方もいらっしゃいますが、大人も昔は子ども・・大人になっても純粋な気持ちを持ち続けるためにも絵本という文化財を大切にしたいと考えます。
     最近たくさんの絵本が出版されていますが、深く感動する作品が少なくなってきたように思います。まさに絵と文章で紡ぐ絵本の世界にぴったりの作品でした。

    投稿日:2017/11/19

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  • こんな存在なら本望

    作者名につられ、ふと手にとった。挿絵の明暗の中で、闇の扱いが気になった。雪のように降り注ぐ星々のきらめき。遠くからはぼんやり、近くをこうこうと照らす街灯。小さな子には暗さはどうかなあ、と一瞬と惑う。立って読みつつ、これは「じじ・ばば」の心の願いではと直感。あと数か月で仙台の小学校に移る年長の孫娘と、その妹にも読ませたい。手渡し、三度読み聞かせた。いつか街灯のこと思い出してくれるかなあ。

    投稿日:2017/11/17

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  • あなたの光に気づける心

     やっぱり私もがい灯です。星のように光ることを夢みながら、うすぼんやりとともっている、中年のがい灯です。
     けれど私も若かった日に、こがねむしやがのように誰かを心ない言葉で傷つけたことはなかったかしら…。チクンと痛む心に、自分のありようを悔いながらも、じっと立っているほかありません。
     傷つきながらも静かに立つ、そんなひとつのがい灯に気づいてくれた、少年の優しい心に、私も救われた思いがいたしました。
     がい灯の感激が、私の心をあたたかく励まします。
     たとえどんな自分であろうとも、私は私の役目を果たそうと、顔を上げる心意気が、私の小さな灯を支えるのですね。
     大事なことを、そっと教えてくれたお話です。ありがとうございました。

    投稿日:2017/11/14

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  • 息子の心の灯火となってほしい絵本

    • KKのママさん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 男の子7歳、男の子3歳

    電灯さんの経る時間は人の一生のようで哀しい静けさがページをめくるたびに深まっていくようだった。
    電灯さんのたった一つの願い事。
    それは誰しも心の中に必ずある思い。
    人の一生の中で輝く時間は夢を持ちその夢が叶う時だけとは限らない。普段の日常の中で輝くかけがえのない時間がある。自分にしかできないこと。
    少年に遠くの星よりも近くの自分(電灯)の方が輝いていると言われ願いが叶った。
    「ママ、いつもおいしいごはんありがとう」と息子に言われる時の嬉しさに似ていると思った。
    7才の息子に本を読む前に「K君の願い事を一つ言うとしたら何かな?」と聞いてみた。「今ほしいおもちゃを誕生日にもらうこと」という答えが返ってきた。息子がこれから成長したくさんの壁にぶつかり乗り越えていかなくてはいけなくなる中でお金では買えないものの大切さに気付き、電灯さんのような思いを抱いたときに、少しでも思い出し心の灯火となればと祈る気持ちをこめて丁寧に読んだ。読み終わって「電灯さんよかったね」という息子の笑顔が嬉しかった。

    投稿日:2017/11/09

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  • 深く心にしみるお話

     「そのようなねがいが、ひとつあるばっかりに、がい灯は、すこしつよい風が ふいても、ぐらつくこしを ぐっと ささえて 力んでいました。」
     がい灯の生きる力の源となっていた願い、それは私たち人間が、時代や社会を超えて共通に持っている願いであると思います。
     がい灯の強い願いがかなった時の光輝く姿が、温かくやわらかな挿絵とともに私たちの心をうちます。
     「絵本の持つ力」が、時代や読み手の年代を超えて伝わってきます。絵本の原点ともいえるこの作品、原作にマッチした挿絵も楽しめます。たくさんの人に読んでもらいたいと思います。

    投稿日:2017/10/22

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  • 星のように

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子20歳、男の子18歳

    約100年前の大正時代に書かれた、童話作家浜田廣介の青年時代の作品。
    有名な童話、「むくどりのゆめ」や「泣いた赤鬼」と同様、静かな余韻が残ります。
    町はずれの古びた一本の街灯が主人公です。
    街灯は、自分は古びてもうすぐ倒れてしまうと悟っていたのです。
    でも一つの願い、星のようなあかりくらいになりたい、という思いもあったのですね。
    でも現実は、虫たちにもあしらわれてばかり。
    すっかり落ち込む街灯ですが、10才くらいの男の子の言葉が奇跡を起こすのです。
    深い深い余韻が残ります。
    小学生以上なら、大人も、考えさせられるおはなしです。
    初めての絵本化とのこと。
    ひろすけ童話の言葉の響きにそっと寄り添う素敵な絵だと思います。

    投稿日:2014/02/05

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  • 思わずこの実話を思い出させてくれた内容でした。
    そのがい灯は大きくて逞しくて身長190p、体重は90kgもありました。町を守るために一生懸命駆け回っていました。
    でもやっていることは「縁の下の力持ち」あまり感謝されないことも・・・
    そのような中で起きた大地震&大津波
    町中が大混乱の中、最後の最後まで諦めずに闘ったがい灯のおかげで、多くの大切な命が救われたのです。
    しかし、数年後に病に倒れ、ひとつのねがいである真の復興を見ることなく、この世を去りました。
    生前に縁が繋がった私たちは今もがい灯のねがいを叶えるべく、がい灯の故郷で灯りをともし続けています。
    その町は星空がとってもキレイで素敵なところなんですよ!

    投稿日:2017/11/30

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  • 研修会

    • かずせさん
    • 70代以上
    • じいじ・ばあば
    • 京都府

     サラリーマンになって、退職するまでの長い間に
    多くの人が経験することは、初級管理者を経て、中間管理職
    上級管理職、そして、一部の人は経営者となっていくものです。
    それらの過程で「一本の街灯」のような願いを持った時があったのではないかと思います。
     その願いにどう向かい合い、行動していくか
    人によってさまざまな答えが導かれるものです。
    そういう意味で、管理者研修会などで、堅い?本ばかりでなく
    このような絵本を読ませて感想をもとめるのに最適な絵本と思います。

    投稿日:2017/11/27

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  • 上品

    昔、書かれた物語・・ってなんで品があるのだろう?
    って、よく思います。この本もそう感じました。
    大正8年に書かれた童話だそうです。
    がいとうには「星みたい」と言ってもらいたいという
    ひとつのねがいがあります。
    現代を生きる私としては、ランプの薄暗い灯の方が素敵
    だけどなあ、とつい思ってしまいましたが。
    しまだしほさんの挿絵がついて2013年にこうして
    絵本になりましたが、絵の雰囲気がぴったりです。

    投稿日:2017/04/07

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