電車好きの息子が気にいって何度も何度も読んだ本です。
電車が一駅分進む間の風景と音だけが描かれています。
電車の音といえば、ほとんどの絵本が、「がたんごとん」と表現します。
この絵本は、電車の音を繊細かつ詳細に表現しているという点でとにかくすばらしいのです。
鉄橋を渡る音、駅に停車する直前の音、ポイント切り替えに差し掛かるときの音、など、様々な表現がされています。
言われてみればその通りです。
でも、言われてみなければ一生気付かなかったこと。
一生気付かなかったことを、この本は気付かせてくれました。
目から鱗が落ちるというのはまさにこのことです。
著者の三宮さんは視覚障害をお持ちの方とのことです。
聴覚の鋭さは、相当なものなのだろうと思います。
三宮さんの「おいしいおと」も読ませていただきましたが、
こちらも新しい発見ができます。