やらなきゃいけないことを見ない振りして、中2の子どもは黙々と読んでいました。声をかけても返事もしませんでした。
(感想は聞いてません)
訳者の柳田さんの本を読んで、ぜひ一度読んでみたいと、探してきました。今は図書館で借りてきたものですが、そのうち自分のコレクションに入れたい作品です。
イラストが写実的で、表紙の絵なんて、一瞬写真家と思ってしまいました。この絵本を手にする人はもう、どんなお話なのかよく知っているで、ストーリーについては書きませんが、絵本の中で、「エリカ」の大人の姿(赤ちゃんの時の想像の姿は描かれていますが)は、一度も正面から描かれていません。
私は「エリカ」があえて描かれていないところが、なんというか、すごくきました。
これは実際にあった話らしいのですが、「エリカ」みたいな子どもは、たぶん、あらゆる戦火の中で、たくさんいたはずです。今はあえてニュースなどでは聞きませんが、日本人だって、大戦中大戦後と、中国大陸の方々が、当時敵国だった日本人の子どもを幾人も救って育ててくれていたんですよね。
こういう話はたくさんの子どもたちに語っていきたいです。
少々難しいところもあるし、戦争という子を理解できる年頃というのを考えると、読み語りは高学年くらいからがいいかと思います。