
一本の柿の木は、いったい何を言おうとしているのだろうか? 写真と詩が、現代人の忘れている大事なものを思い出させてくれる。

長野県伊那谷の寒村にポツンと残された一本の柿の木を、宮崎学さんは同じアングルで写真を撮り続けます。
昼となく夜となく、春も夏も秋も冬も。
小高い山から見下ろす人里が背景に見えています。
時折動物たちが現れます。
そして、柿が実り、少し収穫され、たくさんの実が残されます。
東金幸枝さんの誕生を祝って植えられた苗木は、東金さんの人生と成長をともにしたものだから、人が去っても愛着を持ってそのままでいるのです。
一本の柿の木が奏でる詩情は、とても奥深いものでした。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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