宮川やすえと井上洋介が描くソビエト民話の傑作『きんのつののしか』が初めての単行本化。なんでもどんどん飲み込んでしまうどろにんぎょうを、最後に待ち受けていたものとは…。
前に井上洋介さんの『どろにんぎょう』を読んだのですが、基になっているお話は同じですね。
絵の迫力については、こちらの方が衝撃的です。
自分を作ってくれたおじいさんを呑み込んでしまったり、それではもの足らず、次々と人間たちを呑み込んでいくどろにんぎょうの、卑劣さと醜さはなんとも言えません。
救世主の鹿が、それほど強そうに思えない意外感も印象的でした。
なんにせよ、こんなにんぎょうを作らないようにしなければ、国は滅びてしまいますね。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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