砂浜に産み落とされ、卵からかえったウミガメの赤ちゃんは、自分たちのすみかの海にむかってはい出していきます。海の中でも大小のこわい魚たちに出会いますが、なんとかやり過ごして大きく育っていきます。広い海のなかで、たった一匹で頑張るウミガメの姿を、柿本幸造さんが52年前に保育絵本のために描きました。今回はそのときの絵に童話作家の市川宣子さんが文章をつけてくださっています。52年経てもかわらず新鮮な柿本幸造さんの絵と、ウミガメの赤ちゃんを応援しているような市川宣子さんの文章をお楽しみください。
ウミガメの赤ちゃんが、卵から出てきて海へ・・・
可愛らしい小さな赤ちゃんカメが、大海を漂いながらどんな風に成長していくのか? それが垣間見られるようなお話でした。
大人のウミガメを見ると、とても食べられそうにないけれど、小さな小さな赤ちゃんの時は、他の生きものにも狙われやすいのだというのが、そこはかとなく感じられます。
可愛いだけでは生き残れない、海の厳しさを感じるお話でした。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子7歳)
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