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ライカは、おじいちゃんの犬だ。ライカとおじいちゃんとぼくは、毎日いっしょに森や草原をさんぽする。でもライカはだんだん年をとり弱ってきた。そして、ある日おじいちゃんは…。生命の輝きには終わりがある。その人生のかなしみを知り、少年はひとつ成長した。
秋、森のカバの木の葉が色づき、おじいちゃんの愛犬
ゴールデンレトリバー「ライカ」の毛の色と同じになる。
この“オレンジ色”が絵本の中で最初から最後まで登場していて
老いと、最期へ向かう事への暗示が一色化してますね。
年老いて病気に侵され、何も食べなくなったライカを、
おじいちゃんは獣医さんの所へ連れて行って
安楽死させることを選びました。
その事には、子どもたちもとてもショックを受けた様子でしたが
こうして、家族として迎え入れたライカを最後まで
見送るという、北欧の風習を学んだようです。
とても静かなトーンで進む絵本なだけに、男の子と一緒に
悲しみを感じるお話しですが、
ライカのお話しを通して、私たち人間の最期を迎えるときについても
感じるものがあったのではないでしょうか?
いろんなことを感じさせるお話しでした。 (かおりせんせいさん 30代・ママ 女の子9歳、男の子6歳)
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