ぼくたちは、名前を失いかけていた。大切にしていたものや、大好きなものや、家族や友だちを失いかけていた。一つの大きな「ゼンタイ・モクヒョウ」に向かって「ジュウゾク」させられていた。なぜ、こんなことが起こっているのか、わからなかった。なんのために生きているのか、わからないまま生きていた。名前ではなく番号で呼ばれる灰色の世界を舞台に、大切なものを守るために何ができるかを問う少年少女向けSF小説。
これは物語でありながら、近未来の地球かも知れない。
そんな恐怖さえ感じてしまいました。
温暖化に森林破壊に未知のウイルス・・・この物語のようになってもおかしくないような気さえしてきます。
もう一度、平和で安全な地球について考えるきっかけにもなる1冊かも知れません。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
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